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4月29日〜5月3日の編集人コメント  NEW

 

「7. 消費者ニーズあるのに、なぜ旅行計画新興企業苦労?」が、スタータップが旅行計画段階の潜在旅行者を捕まるのは、至って難しいと言っている。

旅行のインスピレーションから予約に至るまでの数週間で、38の旅行関連サイトを閲覧している(2013年Expedia 調査)という煩わしさを除去すれば良い」ことはずーっと前からわかっているのだが、今までに誰もそれに成功していない。Phocuswrightの調査によると、旅行計画のスータータップの40%以上が失敗しているそうだ。

 

原因は、旅行者の旅行頻度が少ない、旅行会社の的確な情報伝達ができていない、つまりパーソナリゼーションができていない、旅行者の目的地情報よりも“掘り出し物”の割引価格へ群がる傾向がある、旅行者が自分で調査して計画するのが大好き、などによると言っている。解決策にAI利用も考えられるが、結局は、Googleなどの大手に先を越されてスタータップは出る幕ないと言っている。

(要参照:3月28日の「11. グーグル、広告無し(今の所)で生成AI旅行計画強化」)

 

それでも「5. 新興企業の舞台:Itair、AI 装備で予約可能コンテンツ作成」や「16. Joyned、AIプランナーでオンライン旅行ベンダー増収加速」などが、事業化に挑戦している。

完璧なパーソナリゼーションを提供できれば、スタータップだって事業化に必ず成功できると信じたい。

 

「4. 2024年の旅行会社、課題を機会に変える方法」が、『旅行ブランドが大きく依存しているサードパーティクッキーの終焉と、利用可能な広告機会の大部分を食い尽くすと予想される(大統領)選挙サイクルの間で、すべての旅行のブランドはデジタル戦略を再考する必要がある。・・・これらすべての課題に対する解決策は、旅行者のユニークなニーズと欲求に基づいてトリガーされたメッセージングにもっと焦点を当てることである。潜在的な旅行者にどのメッセージを送るべきかを知る秘訣は、彼らが誰であるか、どこに行きたいのかをよりよく理解することである』(つまりパーソナリゼーション)と言っている。

4月29日

1. ホテルのデジタル収入最高記録

2. 排ガスカットは法人旅行をカットするか?

3. アルゴリズム使用によるホテルレート決定は違法か?                       閲覧第3位

4月30日

4. 2024年の旅行会社、課題を機会に変える方法

5. 新興企業の舞台:Itair、AI 装備で予約可能コンテンツ作成

6. ホスピタリティ利害関係者、データサイロ問題修復

7. 消費者ニーズあるのに、なぜ旅行計画新興企業苦労?       閲覧第4位

5月1日

8. Spotnana、JTB 法人旅行に予約プラットフォーム提供

9. AI装備旅行計画 Mindtrip、公式立上げ

10. Trivago、ブランドマーケティング移行初期成功

11. ビジュアルコンテンツ、エアーショッピング再構築         閲覧第2位

5月2日

12. アマデウス Outpayce、支払サービス提供ライセンス確保

13. Travelier、 DeÔnibus 買収しラ米展開加速

14. セーバー、成長戦略利益計上開始

15. エアビー、エクスペリエンスで “アイコン” 立上げ         閲覧第1位

5月3

16. Joyned、AIプランナーでオンライン旅行ベンダー増収加速

17. 短期レンタル管理プラットフォーム Guesty、Rental United 買収 閲覧第6位

18. エクスペG 新CEO、AIパーソナリゼーション強調

19. ブッキングH、好決算 AI潜在力語る               閲覧第5位

4月22日〜26日の編集人コメント

 

「3. AI時代の検索マーケット」と「6. 旅行が将来のAI検索に備える」の2連続記事が面白い。Gartnerは、人工知能(AI)検索エンジンが、早ければ2026年に現在の検索トラフィックの25%を置き換えると主張する。旅行業界は、このパラダイムシフトに備えて、検索マーケティングをSEOからGEO(Generative Experience Optimization)への移行を準備しろと言っている。

(注)文中の“OTAのGoogle広告出費のグラフ(source: Statista)” では、Bookingが最大で、Expediaが第2位とされている。しかし、Expedia Groupのその他のブランドを含めると、ExpediaがBookingを抜いて最大になるはずである。

 

米旅行業界が、旅行需要を減少させる懸念があるクレカ取引手数料削減を目指す法案に反対している。航空会社は、共同ブランドカードからの収益が減少し、追加料金や運賃値上げなどの影響が懸念されるという。

本当にそうなるのだろうか?欧州における同様の手数料値下げでは、そうはならなかったそうだ。(1. 米旅行業界、米クレカ手数料値下げ旅行需要低下懸念)

 

航空会社の流通経費三悪(?)は、①代理店手数料、②GDSセグメントフィー、③クレカ手数料であると記憶している。①と②については、代理店手数料(ベース・コミッション)撤廃、GDSサーチャージ導入、NDC開発による直販を強化して、コスト削減に励んでいる。残るはクレカ手数料への対応であると認識してきた。

ところが、この記事は、航空会社にとって、クレカはコストでなくて増収ドライバーであると言うじゃないか。ロイヤルティープログラムの減収の可能性については理解できるものの、それよりも、クレカ手数料のコスト削減の方が大きいのではないだろうか? この関係を詳らかにして欲しかった。

4月22日 

1. 米旅行業界、米クレカ手数料値下げ旅行需要低下懸念

2. 2024年以降の英国旅行市場、知っておくべき5つ

3. AI時代の検索マーケット                   閲覧第1位

4月23日 

4. ブッキング新調査、旅行者サステナ疲れと誤解         閲覧第6位

5. 旅行業界投資、AI が占拠

6. 旅行が将来のAI検索に備える​                 閲覧第2位

4月24日 

7. ホテルの旧式テックが示す5つのサイン

8. アメリカン航空、旅行代理店優先ステータス付与締切延期

9. 新興企業の舞台:10室以上客室販売RoomRite

10. RedAwning、STRのPMS新興企業Awning買収

11. 成熟STR業界、ホスト安全とゲストプライバシー両立に挑戦   閲覧第3位

4月25日

12. 広さ対深さ:トラベルテックベンダー

13. Sptnana、Copa NDC APIに接続

14. 短期レンタルのエキスパート、資金市場・買収・企業価値 語る  閲覧第4位

4月26日

15. フォーカスライト世界新興企業ピッチ、新フォーマットで復帰

16. Hostaway、STRのための金融サービス立ち上げ

17. 旅行者のウエルネス機会支援テック               閲覧第5位

4月15日〜19日の編集人コメント

 

「3. 旅行計画新興企業、成功しているのか?」が、今まで失敗の多かったタビマエの旅行計画段階で、ビジネスを成功させることができる様になったと言っている。

具体的に、コンテンツ・ユーザ・製品(product)・収益(revenue)の4つの問題を並べて、それぞれの解決策を示している。

このうち、“コンテンツ” については『生成人工知能に接続されたウェブサイトは、世界の旅行コンテンツにアクセスできるようになって・・・世界最大の旅行会社が以前の優位性の100%を失ったと主張することさえできる』とまで言い切っている。(“ユーザ” については、これまでと同様に大きな問題としている。)

 

この進化は、生成AIによるところが大きい。そして、Google Gemini(OpenAi GPT-4の対抗馬)による、Google TravelとMapsの統合が最初の旅行計画プロダクトになるだろうと予想している。

3月28日の「11. グーグル、広告無し(今の所)で生成AI旅行」と、今週の「9. グーグル、サステナ旅行へ よりスポットライト」は、Googleが、今までのアルゴリズムに基づく検索応答から生成AIのLLMによる応答への切り替え開始を伝える。

 

3月18日〜22日の編集人コメントで、「生成AIが、タビマエのサイフォン内をすっかり機械化することになるだろう」と書いたが、この記事はそれを肯定しているようだ。

 

このほか必読は、「10. テックは完璧旅行を間近に実現するか?」だ。出張における完璧な旅行(Perfect Trip)の実現に向けた動きを概説している。Concurの共同創設者兼元CEOであるSteve Singhは、旅行者のデータが単一のリポジトリから引き出され、すべての旅行業者間で共有されることで、スムーズでつながった旅を保証する旅行が、今まで以上に可能になっていると考えている。彼はこの考えを実現するため、投資家グループとともに、Direct Travelを先月買収することを選択した。Singhの投資は、Spotnana、Troop、Centerなどの旅行スタートアップに注力しており、Direct Travelは現在、Spotnanaの技術スタック、Centerの経費管理ソリューション、Troopのミーティングとグループ旅行計画プラットフォームを統合している。

 

このパーフェクト・トリップとは、イマイチよく理解できていないが、上記のアンダーラインの “スムーズで繋がった旅行” のことを意味しているのだろう。“コネクテッド・トラベル”と同じ概念なのだろうか。

 

自分にとって、過去の出張経験に基づいて、自分にとっての “完璧旅行” を、出張目的のビジネスを除いて、旅のロジスティックだけに限って箇条書きしてみた。

(タビマエ)

1 迅速容易な出張申請

2. 迅速容易な旅程の作成と予約手配

(タビナカ)

3. 何と言っても旅の安全の保障

4. 手配した旅程のスムースな実行

5. イレギュラー発生時の、素早い対応

(タビアト)

6. 迅速容易な出張費の精算

なるほど、1.〜6.がスムーズに繋がってくれれば、ロジに限って言えば、完璧な旅行(出張)と言うことになるのか。

観光旅行の“完璧旅行” はどうなるのだろうか? 2月29日の「15. AI Check-in:Trip.com、AIアシスタントで完全旅行」がある。

 

これらの記事を読むと、“繋がる”と言う言葉がキーワードになるかもしれない。

「18. デルタ航空、新NDC計画でAccelyaやグーグルなど4社と提携」では、DLがサービス中心NDC開発で、Accelya、Google、IATA, Amadeusの4つを繋げて“ソリューションパートナー”を編成している。

​目次

4月15日 
1. CharitableBooking.com、500万ドル調達

2. SAS、業績回復されどリスク残る

3. 旅行計画新興企業、成功しているのか?                                              閲覧第2位

4月16日 

4. 複数日パッケージExotica、400万ユーロ調達

5. Trip.com GroupのTrip.Biz、アプリ立ち上げ.                                       閲覧第6位

6. 2024年第一四半期 旅行新興企業の資金調達とM&A活動.                       閲覧第4位

4月17日

7. Profitroom、MCI Capitalに過半株式売却

8. エアビー、レンターにSTRポリシー要求

9. グーグル、サステナ旅行へ よりスポットライト

10. テックは完璧旅行を間近に実現するか?                                            閲覧第3位

4月18日

11. 旅行体験とダイナミックプライシング、航空会社のレッスン

12. 旅行と支出管理ソリューションRamp、1.5億ドル調達

13. エクスペG、DMO用サステナプログラム立上げ

14. 旅行会社、グーグル検索機能変更をナビゲート                                    閲覧第1位

4月19日

15. 旅行とツーリズム投資会社Certares、€1.25億投資

16. RisklineとTravir ID、旅行の安全で提携

17. Skyports、ドバイのエアータクシー開発に1.1億ドル調達

18. デルタ航空、新NDC計画でAccelyaやグーグルなど4社と提携.               閲覧第5位

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