TD勉強会

旅行流通(Travel Distribution = TD)に関する世界のニュース集
 
新着情報

2020年3月16日号 編集人コメント NEW

 Google Flightsがリフェラルフィーの徴収を中止し、ダウンストリームのレフェラル先にOTAを加えたと「10. グーグルフライト、旅行業界を揺るがす」が報じている。この突然のフィーの無料化は、何やら競争法監視当局の厳しい監視に対する弥縫策的(その場の取り繕い)な対応ではないかと邪推している。そうだとしても、この二ユースが指摘している通り、メタサーチ(MSE)は極めて甚大な影響を受けることになる。“Google Flightsメタサーチ”が、ダウンストリームのレフェラルを航空会社に加えてOTAも含める(今の所は米国のみ)と言うのだから、これではMSEと真っ向競合することになってしまう。

ニュースは、「フライトからの収入に高い依存度を持つメタサーチプレーヤーの間で大騒ぎを引き起こす可能性がある」と言っている。

 

世界のオンライン旅行市場を理解するためには、「パーソナリゼーション」と「エクスペリエンス」の二つのキーワードが存在する。ICTの飛躍的発展のおかげで自由な情報交換ができるソーシャルネットワークが世界中に拡大した結果、消費者は今まで以上に自分自身のパーソナルなエクスペリエンスを求めるようになっている。リテーラーには、個人のパーソナルな要求や欲求にカスタマイズしたプロダクトの販売(one-to-one marketing)が求められている。「8. 常顧客プログラムSwitchfly CEO面談記事」では、ロイヤルティープログラムもパーソナルな嗜好やニーズに適合したプログラムを用意する必要があると説いている。また「4. (TJ)新興企業、旅行参入の余地拡大」も、パーソナリゼーションが2020年のトラベルブランドの主要フォーカスであり、そこが 旅行領域のスタータップの活躍する場でもあると言っている。

 

「13. スーパーアプリの世界における旅行業界のロイヤルティー」には、LINEスーパーアプリの話が載っている。

​2020年3月2日号 編集人コメント

新興企業の資金調達のニュースが目白押しだ。この2 週間の23の主要記事の中で7つもあった。これらを含め、旅行の新しいビジネスモデルに関するニュースが9つもあった。それをリストすると以下の通りとなる。ニュースだけでは良く分からないものもあるが、こんなことまで・・・と驚くサービスがあって興味深い。

  • Nannybag [5]:手荷物一時預かり、自宅から目的地ホテルまでの宅配

  • Bounce[7]:ドッグレス(乗り捨て自由)の電動スクーター

  • Upgrade Pack [6]:航空とホテルのアップグレードマーケットプレイス

  • Roost [12]:ホテルの相部屋利用者マッチング

  • Nordic Choice Hotels [14]:ホテル ハウスキーピング出前サービス

  • OffWeGo [(TJ) 4]:学生旅行の安全とセキュリティー確保サービス

  • Wishbox [24]:パーソナライズ宿泊客体験プラットフォーマー

  • Beekeeper [22]:non-デスクワーカー向け社内コミュニケーションツール

  • eDreams [(TJ) 1]:サブスクリプション割引サービス

 

「13.  ジェットブルーの新マーケットプレイス」と「16. トラベルサプライヤ“第二の財布”を狙え」は、航空会社やホテルのサプライヤーのリテール(小売)拡大について触れている。新興企業たちの新ビジネスばかりではない。サプライヤーも自身のプロダクトに加えて他の旅行商品やサービスの販売を模索している。タビマエ ・タビナカ・タビアトの全てのタッチポイントでシームレスなトラベル エクスペリエンスの販売競争が始まっているのだ。

航空会社をとって見れば、NDCを開発、脱GDSを意図し、営業開始以来およそ100年の長い歴史の中で 初めてマーチャンダイジング能力(商品化計画能力)を発揮できるようになる。彼らは、他の旅行流通業者とは比べものにもならないほど大量の直販Webサイトのトラフィックを有している。Phocuswrightによれば、旅行者の60%は航空便予約を最初に手配する。この強力なサイトをバックに航空会社がNDCを駆使して本気になってアンシラリーの販売を開始すれば、旅行業界に対する大きなインパクトが発生するだろう。

​2020年2月17日号 編集人コメント

気候温暖化問題に関するニュースが6つもあった。

「5. グリーン法人旅行」、「9. 航空のカーボンオフセットは有効か」、「11. クルーズの環境問題 取組み強化」、「19. ホッパーのカーボンオフセット」、「20. 飛び控え」、「1. (TJ) 法人旅行、温暖化対策に本腰」の6つだ。

昨年の“グレタ効果”もあって、航空機の撒き散らす炭酸ガス削減対策が今まで以上に強く求められている。航空機の排ガスは3%程度で少ないなどとは言っておられない。高高度での排ガスは、地上の計測よりも倍以上も環境に与えるインパクトは大きくなると言う。既に欧州では短距離航空便の「飛び控え」(flight less)が始まっている。IATAの2037年航空旅客82億人への倍増予測も見直しを迫られるかもしれない。短距離便は自動車旅行(自動運転)へ、長距離便は電話会議やTV会議へシフトする。企業は、“カーボン予算”を新設して炭酸ガス排出量削減に神経を尖らす。航空便利用の出張旅行を削減して炭酸ガス排気量をXX kgも減少したと宣伝するだろう。

 

「18. 2020年のトラベルテック トレンド」や「30. 2020年のトラベルマーケティング」を読むと、キーワードは“モバイル”と“パーソナル” なトラベルエクスペリエンスにあると見た。だからマーケターたちは、ソーシャルメディアに30%近くも広告予算を割くのだろう。モバイルによって、タビマエ・タビナカ・タビアトの全ての瞬間が顧客と常時接続できるタッチポイントになってしまった。旅行者は、タビマエ・タビナカ・タビアトの全てで、パーソナルなエクスペリエンスを追求している。だから、GoogleがGoogle Travelを作り「14. ブッキング、タビナカアプリをテスト」し、「26. ロンリープラネット、エクスペリエンス立上げ」ている。

 

「16. アムトラックCEOインタビュー」では、元デルタ航空CEOのRichard Andersonが、サービス産業の生産はマネジメントの監視下で実施されるわけではないと言っている。飛行中の航空機の客室サービスは、フライトアテンダント自らがその場その場の現場の状況に応じてサービスする(サービスを生産する)ことになる。サービスマーケティングで言う「生産と消費の同時進行性」の財だからだ。いささか古い話になるが、スカンジナビア航空CEOヤン・カールソンの「真実の瞬間」(1990年)によれば、フロントラインの従業員の顧客と初めて接するたった15秒で、企業イメージや顧客満足が決められてしまう。

そこでSASは従業員教育を徹底、この15秒の顧客応対品質を飛躍的に向上させ、わずか1年で会社を再建させた。サービス産業のフロントラインの従業員は、会社の命運を左右するほど重要な役割と大きな責任を担っている。TUIのCEOが、ハイストリートの路面店のカウンターのスタッフに、「貴女達が売っているのは、TUIのパッケージ旅行ではなく、TUIの顧客が一生忘れることができないエクスペリエンスを売っているのだ」と教育したと言う話が忘れられない。

海外事情  2019年3月 16日号  NEW
海外事情   2020年3月2日号
  1. (TJ) 中国航空業界、回復に数年

  2. (TJ) グリーンな旅行、行動伴わず

  3. (TJ) 会員限定料金の予約急増

  4. (TJ) 新興企業、旅行参入の余地拡大

  5. ホテル直販サイト優勢維持

  6. トリップアドバイザー

  7. トラベルテック欧州2020、登壇者が見るチャレンジと機会

  8. 常顧客プログラムSwichfly CEO面談記事

  9. テクノロジーが法人旅行安全に貢献

  10. グーグルフライト、旅行業界を揺るがす

  11. トラベルポートCEO面談記事

  12. コロナウイルスの影響

  13. スーパーアプリの世界における旅行業界のロイヤルティー

  1. (TJ) 欧OTA、サブスクで直販増加

  2. (TJ) 持続可能性が投資の新基準

  3. (TJ) 欧オンライン旅行市場、2%増

  4. (TJ) 学生旅行の安全確保へ新基盤

  5. ナニーバッグ、200万ユーロ調達

  6. ワッツアップの旅行アプリ

  7. モビリティー新興企業、1億ドル調達

  8. TWAI、NDCテック企業買収

  9. Upgrade Pack、650万ドル調達

  10. スカイスキャナーCEOインタビュー

  11. クルーズ業界、ゼロカーボンに参加

  12. 相部屋利用者探しの新興企業

  13. ジェットブルーの新マーケットプレイス

  14. ホテルの新常顧客サービス

  15. OYO、欧州展開加速

  16. トラベルサプライヤー、“第二の財布”を狙え

  17. オンライン旅行、2019年度収支6つの注目

  18. ホテル収入管理テック、採用促進必要

  19. アマデウス、航空路線網計画ソフトウエア買収

  20. H2O、さらに700万ドル調達

  21. Wishbox、250万ドル調達

  22. Beekeeper、さらに500万ドル調達

  23. P2PカーシェアリングTuro、3,000万ドル調達

海外事情 2020年2月17日号
  1. (TJ)  法人旅行、温暖化対策に本腰

  2. (TJ) 同一料金問題、7割が抑制不可

  3. (TJ) コンカー、ヒップマンク閉鎖

  4. (TJ) 短期宿泊、ニッチサイトに注目

  5. グリーン法人旅行

  6. 法人旅行スタータップ、900万ドル調達

  7. スエーデン航空便OTA Etraveli CEOインタビュー

  8. Omio 北米展開開始

  9. 航空カーボンオフセットは有効か

  10. ブティックアパートホテルが1,100万ユーロ調達

  11. クルーズの環境問題 取組み必要

  12. ライアン航空、スカイスキャナーに勝訴

  13. サイトマインダー、上場か?

  14. ブッキング、タビナカアプリをテスト

  15. スマートホテルテック、$37M調達

  16. アムトラックCEOインタビュー

  17. 電動空飛ぶタクシー、$590M調達

  18. 2020年のトラベルテックトレンド

  19. ホッパーのカーボンオフセット

  20. 飛び控え

  21. トリップアクション、欧州展開加速

  22. ARC、NuTravel過半株買収

  23. 時間貸しホテル予約が8億ドル調達

  24. セーバー、ホテル業界向けプラットフォーム開発

  25. 手荷物一時預かりスタッシャー、2.5億ドル調達

  26. ロンリープラネット、エクスペリエンス立上げ

  27. トリップアドバイザー、数百人レイオフ

  28. セーバー、グーグルクラウドに移行

  29. WEX、トラベルポートのEネットとオプタル買収

  30. 2020年のトラベルマーケティング

  31. ライフハウス、3,000万ドル調達

 
旅行流通に関する世界の
ニュース集

TD勉強会は、フォーカスライトJapanが、旅行流通(Travel Distribution = TD)に関する世界のニュースを集めているサイトです。

記事の一部は、トラベルジャーナル誌(TJ)の隔週コラム「FROM THE WORLD/海外事情」に掲載しています。このサイトには、TJのコラムに掲載された記事以外の記事を、TJ発行日の3日遅れで掲載しています。

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