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旅行流通(Travel Distribution = TD)に関する世界のニュース集
 
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2020年5月18日号 編集人コメント NEW

 

COVID-19蔓延が続いている。人と人の交流が、“なりわい”のベースとなる観光・旅行業界が壊滅的な打撃を受けている。主要国の相次ぐ国境閉鎖で、国際線航空旅客があっという間に居なくなってしまった。全く想像に絶するデバステイティングな状況だ。そんな苦しい中で、グローバル旅行企業の具体的なコロナ対策が進んでいる。

5月18日号を読むと、AirbnbやExpediaが数10億ドルの単位で緊急融資や借り入れを増やしている。とにもかくにも生き残りのための手元資金確保に懸命に動いている。そんな中で、米Silver LakeとApollo Global Management のプライベートエクイティーファンド2社が、積極的に彼らの多額融資に応じている。一攫千金の投資リターン獲得を狙っているのだ。終息後の旅行業界のV字回復に賭けている。PEファンドがハゲタカファンドになっている。

「3. (TJ) 短期賃貸物件で衛生管理強化」によると、ホスピタリティー業界で施設の衛生管理強化始まった。このニュースは、Airbnbタイプのレンタルは、消費者が同じような信頼レベルを持てなくなるので困ったことになるだろうと言う。他にもAirbnbの将来を懸念する報道が散見される。別のニュースでは、Marriott International Hotelsが、4月21日、Global Cleaning Councilを立ち上げて、同社のホテル群の衛生管理を徹底する。また「6. 代替宿泊施設、短期から長期レンタルへ」では、1ヶ月以上の長期賃貸が増加していることを伝える。プロの衛生管理従事者を多く抱えるホテルの方が、ホストが運営するホームシェアよりも顧客の信頼度は断然優れているので、COVID-19蔓延により俄かにホテルの優位性が高まったようだ。

「5. T&Aがバーチャルツアーへシフト」では、TripAdvisorのViatorやAirbnbのExperiencesが、バーチャルT&A(ツアー&アクティビティー)のオンライン販売を開始した。Airbnbは、オンライン料理教室やヨガ教室を9ドルで売り出している。

「1. (TJ) コロナ後の航空便旅行が変化」では、空港と飛行中の航空機の衛生管理に単一の世界標準を設定する必要であると説く。そして、「航空会社は、強化された清掃体制によりLCCのビジネスモデルの基盤ともなっている30分のターンアラウンドの終わりを余儀無くさせられるかも知れない」と想定する。

2020年4月27日号 編集人コメント 

コロナウイルス蔓延の影響で旅客収入が激減してしまった航空会社が、手元流動性の確保に必死になっている。米政府は、新型コロナ感染拡大に対応した景気刺激策で500億ドル(約5.5兆円)の自国航空会社向け融資を検討する。シンガポール航空は、最大S$150億(約1兆1,500億円)を緊急資金調達する。ルフトハンザ航空は40機以上を削減、傘下のLCC Germanwingsの事業を終了する。日本では、定期航空協会が2兆円規模の支援策を政府に要請。全日空は1.3兆円の融資枠を金融機関に求める(日経 4/6)。そしてその一部に政府の保証を要請した。2010年1月に経営破綻した日本航空に対する公的資金による支援について、“不公平だ”とあれだけ批判していた全日空が政府保証を要求しているのだ。不公平是正を理由にして余分に獲得した国際線の路線権益が、キャッシュ・クランチに拍車をかけているとは何とも皮肉で話である。日本航空は、子会社LCCジップエアの就航を延期した。

 

航空会社以外では、Airbnbの10億ドル借入れ(金利10%)と、Booking Holdingsの32.3億ドルの社債発行のニュースがあった。前号でも掲載した通り、Expedia Groupは借入れ枠から19億ドルを引き出し、3,000人をレイオフした。

旅行会社は、航空会社に対する手厚い政府支援を引き合いに出して、自分たちもその恩恵の対象とするよう当局に要請する。日本では、HISが国内263店舗の全てを5月6日まで一時休業する。約6千人を特別休暇とし給与全額を支給。政府による雇用調整助成金の活用を検討する(朝日4/9)。

 

このパンデミックが、何時頃終息するかは皆目分からないけれども、非常時にこそなすべき事の提案や、終息後の旅行市場を予想する幾つかの報道があった。「8. 非常時の旅行ロイヤルティプログラム」では、危機的状況こそがロイヤルティプログラム強化のためのタネを蒔く絶好の機会だと説く。「1. (TJ) 終息後にニューノーマル到来」と「11. 旅行ニューノーマルへの7つの段階」は、何とも悲観的な将来展望を予想する。終息後3年以内では、航空座席供給量は2019年の約75%に過ぎないと警告する。そして安全評価のない住宅の賃貸物件が無くなるのでAirbnbは苦労し、ホテルではかなり低いオキュパンシーがニューノーマルになると予想する。法人出張旅行のかなりは、デジタルのテレコンに変わると言っている。「1. (TJ) 終息後にニューノーマル到来」と「8. 旅行マーケティングの再考」は、この機会に旅行計画ファンネルのゲートキーパーであるGoogleを使用しないで済むことを検討するべきだと提案する。あるニュースは、旅行時には、旅行者の健康状況を証明する(国際予防接種証明書=イエローカードもどきの)“デジタル健康手帳”の常時持参が必要になると説く。

 

これらの3つの記事に共通していることは、パンデミック終息後の市場は、今までとはガラッと変わるだろうということだ。そして、そのニューノーマルに対応した準備が必要だと指摘する。だがされとても、異なる市場とはどんな市場となるかの慧眼なかりせば、その準備や対策も立てようがない・・・。航空会社は、3Sにフォーカスしろという人がいる。Safety, Sanitization, Sustainabilityの3つだ。(編集人)

2020年4月13日号(2) 編集人コメント

今週(3月23日の週)もコロナウイルス関連記事で埋め尽くされている。3月29日現在の世界の感染者数は665千人、うち死亡者30千人(3/30日経)に急増、まさにパンデミックの状況だ。IATAは、3月初めの旅客収入の減収見積もりを2,520億ドル(28兆円)に倍増させた。CAPAは、5月末までに殆どの航空会社が倒産すると予想する(航空経営研究所aviatn.com)。底なしの状況だ。多くの記事が、世界の旅行関連会社各社がコスト削減と流動性確保に駆け回り始めていると報道。そんな中で、「1. (TJ) 航空会社BSP対応に避難」は、航空会社が政府の補助金をもらい、流通業者への救済がないのは不公平だと伝える。そして、流通業者が旅行者に現金により払い戻しをしているにも拘らず、航空会社は流通業者にBSP規則の遵守を要求、その上、換金不能のクレジットノートにより払い戻しを行っていると非難している。バリューチェーンがフォールアウトしていると言うのだ。「14. コロナウイルス終息後のタビナカ旅行」は、何時になるかは全く予想できないパンデミック終息後の、セルフガイドツアーとステーケーションの拡大を予想する。

こんな悲惨な記事を読むと、中国では終息しつつあると言っている「2. (TJ) 中国で航空便検索が復活」、「9. 中国チューナーとCトリップで国内旅行復活」の2つの記事は俄かに信用できるものではない。

海外事情 2020年4月27日号
  1. (TJ) コロナ後の航空旅行が変化

  2. (TJ) 賃貸物件、長期滞在にシフト

  3. (TJ) 短期賃貸物件が衛生管理強化

  4. (TJ) 予約取消で3割超が損失

  5. T&Aがバーチャルツアーへシフト

  6. エアビー、更に10億ドル借入

  7. COVID-19の旅行への影響

  8. 旅行の未来のための最良の推測は単なる推測

  9. GBTA法人旅行アンケート

  10. タビナカ(エクスペリエンス)ビジネスのコロナ対策

  11. 終息するが、旅行は調整必要

  12. ブッキング・コム、短期レンタル消毒

  13. 空港における混雑監視テック

  14. エクスペディア新CEO

  1. (TJ) 終息後にニューノーマル到来

  2. (TJ) コロナ対策でホテルを職場に

  3. (TJ) マーケティング再考の好機

  4. (TJ) フェアロジックス買収、英当局否認

  5. マリオットで、再び個人情報漏洩

  6. エアビーとコロナウイルス

  7. エアードクター、780万ドル調達

  8. 非常時の旅行ロイヤルティプログラム

  9. 航空会社と旅行会社、緊急財務支援要請

  10. 旅行ニューノーマルへの7つの段階(一部TJ 4/27 参照)

  11. 旅行マーケティングの再考(一部TJ 4/27 参照)

  12. ブッキング優先債券発行

  13. ATPCOでコロナ関連情報配信

  1. (TJ) 航空会社BSP対応に避難

  2. (TJ) 中国で航空便検索が復活

  3. (TJ) ホテルをコロナ対応に提供

  4. (TJ) トラベルズー、アジア撤

  5. セーバーのコロナウイルス対策

  6. エクスペディア、取消不可予約を払い戻す

  7. コロナウイルス蔓延前の旅行関連各社決算

  8. 豪OTAウエッブジェット増資計画

  9. 中国チューナーとCトリップで国内旅行復活

  10. デジタル旅行会社、政府救済要求

  11. 電気空飛ぶタクシー新興企業 $240M調達

  12. アマデウス、€300Mコストカット

  13. 旅行関連企業の手持ち流動性

  14. コロナウイルス終息後のタビナカ旅行

 
旅行流通に関する世界の
ニュース集

TD勉強会は、フォーカスライトJapanが、旅行流通(Travel Distribution = TD)に関する世界のニュースを集めているサイトです。

記事の一部は、トラベルジャーナル誌(TJ)の隔週コラム「FROM THE WORLD/海外事情」に掲載しています。このサイトには、TJのコラムに掲載された記事以外の記事を、TJ発行日の3日遅れで掲載しています。

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