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旅行流通(Travel Distribution = TD)に関する世界のニュース集
 
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外事情 11月22日号 編集人コメント  NEW

 

トラベルテックの話が満載だ。 今週号のニュースの四分の三がテクノロジーに関蓮する記事だ。 パンデミックがトラベルテックを加速させているというのだ。 中でも「8. トリアド新CEOの役割」では、新たに任命されるCEOはWeb 3.0への対応を求められると書いてある。 ブロックチェーン(分散型台帳技術)の旅行への適用が必要になってくると言っている。

「3. 宿泊事業のテック利用促進」は、『最も賢いホテルの所有者と運営者は、将来に備えてビジネスを準備する新しいデジタル戦略でCOVID-19パンデミックから抜け出す』と言う。

省力化、非接触、パーソナル、決済、流通管理、収入管理、小売、データ管理、持続可能性・・・等々に関する数多の旅行プロセスにテック投資が必要だ。

「7. CWTは、1億ドルのテクノロジー投資計画」を実行する。

 

Phocuswright Conference 2021がフロリダで 15日~17日間 開催された。

そこでは、トラベルテックをふんだんに取り入れたHot 25 Startupsが紹介されている。

 

Phocuswright.comのホームペーには、この会議のVIDEOが多数掲載されているので参照してください。

TD海外事情 11月15日号

 

Certaresは、言わずと知れた投資先を旅行業中心にしたPEファンドである。

「3. Certares、COVIDからの資金作り」が、『Certaresが行った最も注目を集めた投資は、破産の回復を通じてリードしていたHertzである』と報じている。

 

Hertzは、2020年5月22日に米連邦破産法Chapter 11を申請した。 そして2021年5月14日のCertaresが編成した投資団による買収を経て、6月30日にそこから脱出した。 僅か13ヶ月の迅速脱出だ。 Hertz の第3四半期決算は、収入が$2,226M(前年同期比 75%増収)、税引き後純利益は $608M(前年同期-$223M欠損)を計上、調整後Corporate EBITDA利益 $860M(同利益率 39%)の新記録を達成した。 米国における保有台数は、387.4千台(前年同期 389.6千台、前々年同期591.3千台)と減少させたが、却ってこれが幸いしてレンタル料金を上昇させることができた。 RPD(1台1日当たりレンタル収入)を$69.25 (前年同期 $48.07、前々年同期 $47.78)に大幅に上昇させて2019年並みの収入を確保した。

 

                                       2021 3Q           2020 3Q        2019 3Q

Total Rev. (M$)                  1.914              892               2,066

調整後EBITDA  (M$)            830    -          11                  298

保有台数                        387,368       389,605          591,327

RPD ($)                               69.25           48.07              47.78

(注:米国レンタカー市場)

 

そして、Chapter 11脱出後わずか5ヶ月後の10月25日にはNASDAQに再上場、同時にTesla EVカー10万台調達を含む、Telsa, Uber, Carvana(中古車自販機)との変革(transformative)イニシャチブを発表、Hertz がこのモビリティ・エコシステムの中心的役割を果たすこととなった。 HertzのこのV字型回復と新たな電気自動車10万台調達計画は、CertareのHertz経営戦略の改革によるものと言われている。 

 

レンタカーの主たる需要である法人旅行の大幅減少があり、その回復が懸念されている最中に、旅行業投資のプロであるCertareが、なぜHertzの買収に乗り出したのだろうか? ここで注目すべきは、CertareのTelsa, Uber, Carvana(中古車自販機)との変革イニシャチブだ。 Certaresは、AMEXのGlobal Business Travelにも投資している。 Certaresの“逆張り” とも見えるHertz投資は、電気自動車や今後の自律運転型自動車などのテクノロジーを梃子にして、モビリティ・エコシステムどころか、MaaSはもちろんゆくゆくは次世代の旅行モデルを開発する遠大な計画が隠されているのではないだろうかと想像する。 Certareの創設者兼専務取締役であるGreg O’Haraは、『私は自分のキャリアの中でこれらの不況と好転を十分に経験してきたので、チャンスが何であるかを簡単に認識できた』と述べている。

 

この記事の中でO’Haraが、「日本(企業)は伝統的に購入(買収)するのが難しい」と言っているのが気にかかる。 日本は、国際性の欠如、遅い意思決定、DXの遅れの3つをいつまでも背負っていてはいけない。

TD海外事情 11月8日号  編集人コメント 

 

旅行商品は、購入する前に直接目で見たり、手で触ったりすることができない商品だ。 “お試し”などとんでもない。 だから、旅行は販売するのが非常に難しい。 ・・・と航空会入社直後の営業の社内教育で教えられた。 だから、旅行商品を販売するには、お客様との心の通ったコミュニケーションテクニックが極めて重要になる。 パーソナルな旅行の提案には、お客様のニーズとウオンツを正確に明確に聞き出すテクニックが必要になると。

 

ところが、トラベルテックが進化して、旅行商品でも何と“お試し”ができるようになって来た。 「14. メタバース、旅行の敵か味方か」は、VR(仮想現実)などのメタバースによって、タビマエの “旅の誘い” の段階に居る潜在旅行者に旅行のインスピレーションを与えることができるようになると書いている。

世界のほぼ全ての目的地の仮想 “世界ふれあい街歩き” をお試し体験できると言うのだ。 この記事は、文句なしに週間閲覧第1位となっている。

 

Facebookは、仮想3次元空間 “metaverse” 構築に投資すると発表し、社名も“Meta”へ変更した。 同社は、2021年9月、VR機器 “Oqulus Quest 2” のビジネス会議用ソフト“Horizon Workrooms”を公開した。 共同創立者兼会長兼CEOのMark Zuckerbergは、今年7月、「数年内にFacebookはSNSの企業からメタバースの企業へ変わる」と説明している。 そして、2021年12月期には、この事業に約100億ドル(約1兆1,000億円)を投じ、さらにこれを増やしていく考えも示している。(日経10/29)。

 

「24. 社説:メタバース、一部にナンセンス、多くにとって未来」は、『メタバースのような製品や世界は、今後数十年にわたって私たちの生活(または子供たちの生活)の特徴となるだろう』と予想する。 この考えに同感だ。

 

米ナスダック総合株価指数は9日続伸して、過去最高値を更新した。 ハイテク株の上昇をけん引した銘柄の一つが、半導体大手のエヌビディアだ。 同社株価高騰のきっかけとなったのが、仮想空間『メタバース』への期待だった。 旧フェイスブックの社名変更でも注目を集めた仮想空間「メタバース」に、市場の期待感が高まっている。 カナダの調査会社エマージェン・リサーチは、メタバースの市場規模が2020年に476億ドル(約5兆円)となり、27年までの年平均成長率が43%になると見込む(日経 11/5夕)。 この増率通りとなれば、6年後の2027年の市場規模は、今の10倍以上の60兆円を突破する。

 

『業界の私たちの多くは、現在若い人々を襲っている新しいテクノロジーの世界に私たちの形成期を浸していないので、私たちは完全には理解していない「記事23. 社説」』。 だから、メタバースのいずれかが実際に現実の世界を旅行する必要性や欲求に取って代わるかどうかは皆目想像つかない。 しかし『(メタバースには)私たち全員が愛した昔ながらのハイストリート旅行代理店を再現する没入型体験の大きな可能性がある(「記事12.」)』ようだ。 そうなれば、旅行会社のオフライン店舗はどこにも見つけられなくなるのだろうか?

 

しかし、期待ばかりとはいかない。 11月6日付日経社説は、『2004年に創業した旧フェイスブックにとって経営上の最大の転換点となるが、SNS(交流サイト)で露呈した数々の課題は、巨大仮想空間にも持ち越される』と警鐘を鳴らす。

海外事情 2021年 8月 2日号  2021年11月 15日号     
海外事情 2021年 6月 28日号  2021年 11月  22日号   NEW
海外事情 2021年 7月 5日号  2021年 11月  8日号 

1. (TJ) Odiego、第2四半期決算サブスク貢献

2. 新興企業の舞台:Host Co.

3. 宿泊事業のテック利用促進

4. ブッキングH、12億ドルでGetaroom買収

5. 2022年のHot 25 Startups

6. Vacasa第3四半期好決算、上場準備へ

7. CWT、1億ドルのテクノロジー投資計画

8. トリアド新CEOの役割

9. U.S. Bancorp、TravelBank買収

10. グーグル、2022年の3つの旅行傾向を強調

11. VIDEO: 逆さ上場(SPAC)と旅行投資の将来

12. Despegar第3四半期、調整後EBITDA損失半減

13. マリオット、IHGの後にアマデウス予約

       プラットフォーム参加

14. Hopperのフィンテックと旅行の巨大機会

15. Revinate、AUメッセジングG Moment 買収

16. エアアジア、スーパーアプリに顔認識

17. VIDEO:何故今 投資家の熱い視線

18. 11月15日の週の資金調達記事

1. (TJ) 航空会社、2021年アンシラリー

            収入658億ドル

2. VIDEO:トラベルテックショー2021受賞者

3. Certares、COVIDからの資金作り

4. ホスピタリティ業界、ネットゼロへ

     7,680億ユーロ

5. デジタルサービス経由の旅行新収入

6. VIDEO:新旅行業界で変革重要

7. My Method:Satisfi Labsの2つの動物園の話

8. Phocuswright会議2021, 航空幹部へ5つの質問

9. Q&A:SiteMinderm、パンデミック下で如何に

     上場したか

10. トリアドCEO退任

11. 新興企業の舞台:RemoteDream

12. エアビー、ホストプロテクションと自動翻訳

       追加

13. IN THE BIG CHAIR:CWT CEO Michelle M

       Frymire

14. クリエイター、販売支援

15. Phocuswright会議2021、宿泊施設幹部へ

       5つの質問

16. 旅行業界、持続性に取り組め

17. 航空会社の増収方法

18. NDC成功に導く協業

19. アマデウス、DL航空と運賃額ベース流通契約

       締結

20. Phocuswright会議2021、ピッチする

       イノベーター達

21. Lastminute.com、パッケージ販売増収に貢献

22. 社説:NDC、十人十色の異なる意見

23.VIDEO: Trip.com Group、業績回復

24. 11月8日の週の資金調達記事

1. (TJ) CendynとPegasus合併、ホテル直販を

           支援

2. (TJ) ブッキングH 第3四半期 増収、欧州旅行

            貢献

3. (TJ) エクスペディアG、第3四半期利益

            パンデミック前レベル復帰

4. 航空会社幹部、NDC、デジタル化、持続性を

     討議

5. REPORT:最新キャッシュ技術の力を

     利用しろ

6. 短期レンタル旅行者、知っておくべき10情報

7. VIDEO:旅行新興企業が学ぶべきレッスン

8. エコフレンドリーオプションとコスト、持続

     可能性旅行に打撃

9. EaseMyTrip、B2BホテルTraviate買収

10. Phocuswright会議、観光政策幹部へ5つの

      質問

11. VIDEO:成長トレンドと旅行新興企業の

      課題

12. Trivago、来春の通常旅行復帰を予想

13. セーバー第3四半期決算、収入倍増、損失

      激減

14. メタバース、旅行の敵か味方か

15. ロイヤルカリビアン、旅行会社 “デジタル

       恐れるな”

16. FOMO対ロイヤルティ、テックがホテルの

       直販支援

17. アマゾン、MMP経由 インドで旅行販売

18. Lyft、第3四半期決算で、2四半期連続

       EBITDA利益計上

19. VIDEO:VCが見る旅行新興企業戦略

20. 短期レンタルは止められない

21. Phocuswright会議2021、S. Kauferへ5つの

       質問

22. VIDEO:アクセラレータと新興企業の育成

23. アメリカン航空、セーバー新ディスプレイ

       差止請求却下

24. 社説:メタバース、一部にナンセンス、

       多くにとって未来

25. ホスピタリティテックUniguest、Volara

       買収

26. ウーバー、24億ドル損失計上も

       モビリティ増

27. アマデウス77%増収、パンデミック後初の

       利益計上

28. エアビー第3四半期収入22億ドル新記録

29. VIDEO:新興企業のためのステルス、

       立上げ、初期段階構築

30. 11月1日の週の資金調達記事

 
旅行流通に関する世界の
ニュース集

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記事の一部は、トラベルジャーナル誌(TJ)の隔週コラム「FROM THE WORLD/海外事情」に掲載しています。このサイトには、TJのコラムに掲載された記事以外の記事を、TJ発行日の3日遅れで掲載しています。

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