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2024年 1月第1週 の 編集人コメント

 

2024年最初の週は、例年通り今後の1年間の旅行業界を予想したニュースが多く並ぶ。

誰もが予想するように、旅行業界の2024年予想は、何と言ってもトラベルテックの進化だ。その中でも特に生成AIのますますの活用だ。

少し想像するだけで、

(1)プロセスの簡素化による採算性の改善

(2)目的地におけるパーソナルな体験(エクスペリエンス)のための旅行計画支援*

(3)旅行会社のタビマエ・タビナカ・タビアトを一気通貫したコネクテッドトラベル販売

と・・・スラスラ羅列できる。

*ここでの旅行計画支援とは、目的地におけるアクティビティ(すなわち体験/エクスペリエンス)を含んだ具体的な旅程の提案であって、従来のようなグループ毎の属性に基づいた一方通行の情報提供とは異なる点に留意する必要がある。

旅行流通におけるキーワードは「パーソナル」「エクスペリエンス」「コネクテッド」の3つだ。そして、近い将来、ポケットに入るマルチリンガルのツアコン(添乗員)アバター、つまりスマホに入るAIエージェントがきっと開発されるだろう。Bill Gatesは、今後5年で、誰もが生活を根本的に変える、専用のAI アシスタントを持つようになる予想している(Fortune 2023Nov.)。

 

ともあれ、平和が旅行の絶対条件である。旅行業は平和産業なのだから。2024年の世界平和を願ってならない。そして、これまで以上にサステナビリティに配慮した旅行でなければならないのは論をまたない。

 

WTTC(World Travel & Tourism Council:世界旅行ツーリズム協議会)によれば、2024年の旅行産業の規模は、過去最高の11.1兆ドル(およそ1,600兆円)に達し、世界GDPの約10%を構成、就労人口は3億4,000万人に上る。旅行産業は今や自動車産業にも匹敵する、世界最大級の産業へと成長しつつある。

 

ここで働く数億人が、世界の平和を訴える草の根運動的な活動を組織化することはできないだろうか。そして、それがグローバルなサステナブル運動へとつながっていけば、さらに意義深いものとなるだろう。

 

3. 旅行が、世界ブランドから学べるもの」の記事によると、世界で最も価値のあるトップ100のブランドの中で、旅行会社として唯一ランクインしているのはAirbnbだけだと言う。

トラベルテックも重要だが、その前に旅行事業そのものの「ブランド力」を高める必要があるのかも知れない。

 

また、今週のニュースには、日本のトラベルフィンテック スタートアップ紹介ニュース「8. 2024年 注目の旅行スタートアップ:KabuK」があった。

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