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2024年 7月第5週・8月第1週 の 編集人コメント

トラベルテックで目に留まった3つの記事があった。

 

2. 次のイノベーションの波に乗る旅行投資家たち」は、旅行の投資家たちは、旅行技術の次の波、すなわち生成AIを応用した旅行と、サステナブルな旅行の未来に投資したいといっている。そして、「古典的なバーティカルOTA」や「新しいOTA」には「関心はゼロ」であるとラディカルだ。

この討議のビデオを見ていないので、「新しいOTA」とは何なのか? もう一つ理解できていないが、要すれば旅行流通の新時代が到来しつつあるといっているのだろう。

 

 最近、PhocusWireのニュースが、特に旅行会社の幹部たちのインタビューの記事で、ポッドキャスト*やYouTubeによる音声や動画がよく貼り付けられている。旅行商品の販売でも、できるだけ動画の利用を増やして消費者によりアピールしろと教えている。もっともな話だ。

最近、テックが進化して「リアルタイム翻訳」のアプリが登場、英語のヒアリングに弱い人たち(編集人を含めて)にとっては大助かりだ。これで、文字起こしの大変な苦労がなくなった。

*ポッドキャスト(Podcast)とは、インターネットを通じて配信されるトークや音楽番組、またはその仕組みのこと

8. SparkToro CEOのR. Fishkin、Google・ゼロクリックコンテンツ・ロイヤリティ旅行がマーケティングの鍵と語る」は、旅行会社は、ゼロクリックとロイヤリティに焦点を合わせろといっている。これも、 “次の波” に含まれるのだろう。 

ゼロクリックとなれば、サイトのリスティングの順位を上げるための高額なキーワードの競売も必要なくなってしまう。コストパークリックのオンライン広告のビジネスモデルも、通用しなくなってしまう。今までのSEOやSEMでは通用しなくなって、新しいマーケティングのモデルが必要となるようだ。旅行検索の世界にパラダイムシフトが訪れつつある。

 

世界の検索市場の90%を押さえるGoogleは、この影響を大きく受けることになる。多額の広告費をGoogleに支払っているOTA(オンライン旅行代理店)は、さぞかし喜んでいるかもしれない。

しかし、何もかも持っている強力なGoogleのことだから、きっと技術力と資力を駆使して、新たなビジネスモデルを開発してしまうだろう。

 

10. フィンテック企業、旅行業界で進展中」は、三井住友カードを含むChase、Klarna、Revolut、Capital Oneが、旅行分野で大きな存在感を示そうとしていると、繰り返し伝えている。抱え込んだカード会員のロイヤリティを高める戦術なのだろう。そして、「11. 旅行業界、体験経済に参入すべき理由」が、旅行の会社は、モノを販売する手法である “体験経済” を学べと説く。

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