8月5日

目次

4. Lyft、百度と提携して欧州でロボタクシー展開

5. ホスピタリティのロイヤリティー新興企業 Journey 770万ドル調達

6. 旅行における暗号通貨が増加

 

 

4. Lyft、百度と提携して欧州でロボタクシー展開

Lyftは中国のテクノロジー企業Baidu（百度）と提携し、Apollo Goの自動運転車（AV）をヨーロッパ中に展開しました。AVは、このライドシェアの巨人のプラットフォームを通じて利用可能になり、LyftはBaiduの最初のヨーロッパのライドシェアパートナーにもなります。

先月、BaiduはUberと提携し、米国と中国以外のグローバル市場、つまりアジアと中東にApollo Go AVを展開することを発表しました。

LyftとBaiduのパートナーシップは、「Baiduの国際展開における変革のマイルストーンであり、LyftをヨーロッパをリードするAVプラットフォームとしてさらに位置づける」と述べた。最初のロボタクシーは来年「規制当局の承認待ち」でドイツと英国に展開され、その後数年間で数千台のBaidu Apollo GoのRT6 AVがヨーロッパ全土に展開されます。

Baiduの共同創設者、会長兼CEOであるRobin Liは、このパートナーシップを「グローバルジャーニーにおける重要なマイルストーン」と呼びました。

「このコラボレーションは、コミュニティを理解している地元のパートナーと協力しながら、自律的なモビリティを世界中で利用できるようにするという私たちのコミットメントを表しています。Baiduの最先端の自動運転技術とLyftのプラットフォームリーチと運用専門知識を統合することで、より安全で、より環境に優しく、より効率的なモビリティソリューションをより多くのユーザーに提供できることに興奮しています」とLiは述べています。

現在、Apollo Goは世界中の15都市で約1,000台のAVを運営しています。

「Baiduとのパートナーシップは、優れた顧客体験を生み出すことです。LyftのCEOであるDavid Risherは、世界最大の自動運転配車サービスを運営する彼らの広範な実績は、AVのすべての利点（安全性、信頼性、プライバシー）を何百万人ものヨーロッパ人に提供できることを意味します。「これは、AVと人間のドライバーが協力して、ライダーに利用者中心のオプションを提供するハイブリッドネットワーク戦略の一部です。そして重要なことは、地元の規制当局と手を携えて、これらの車両をスマートで、思慮深い方法でコミュニティに展開し、すべての人に利益をもたらすことを約束します。」

4月、Lyftはドイツを拠点とするモビリティプロバイダーFreeNowを1億7,500万ユーロで買収し、ヨーロッパでのプレゼンスを確立しました。Lyftの事業は、以前は米国とカナダに排他的でしたが、買収により英国、ドイツ、ギリシャ、スペイン、イタリア、ポーランド、アイルランド、フランス、オーストリアに参入しました。

(8/4 https://www.phocuswire.com/lyft-baidu-partner-robotaxis-europe?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )

 

 

5. ホスピタリティのロイヤリティー新興企業 Journey 770万ドル調達

独立したホテルと短期賃貸のためのロイヤリティプラットフォームであるJourneyは、770万ドルのシード資金を確保しました。このスタートアップは、この資本が「消費者向けの最新のホテルロイヤリティプログラムと、ホテル経営者向けのAI対応テクノロジープラットフォームの立ち上げを促進する」と述べた。

資金調達ラウンドは、ベンチャーキャピタル会社Lerer HippeauとSlow Venturesが共同主導し、The Points Guyの創設者であるBrian Kelly、Bulletpitch、Tory Burchの共同創設者であるChris Burch、起業家のKim Perrellが参加しました。

2024年に設立され、この春にプラットフォームが開始されたJourneyは、旅行者が独立したホテルやレンタルからAIによってキュレーションされた報酬を獲得することを可能にします。そのウェブサイトで、Journeyは「新しい贅沢な旅行者」または「クッキーカッターの特典よりも個性、本物のつながり、ユニークなストーリーを重視する」人のために設計されていると述べています。

同社は、AI対応技術により、オペレーターがより高い直接予約コンバージョンとゲストあたりの収益を生み出すのに役立つと述べた。「私たちのビジョンは、最新のテクノロジーを活用して（今までの）ホスピタリティのロイヤリティーを破壊することです。私たちは、ゲストが個性豊かな独立した滞在を選択することで報われるプラットフォームを作成しました。また、ホテルや短期レンタル事業者は、最終的にテクノロジーにアクセスして優れた体験を提供できるようになりました。「消費者を第一に考えるAIの時代にロイヤリティーは再考できると信じている投資家やアドバイザーに出会えることに興奮しています。」

Journeyの会員は、パートナーサイトで直接予約すると、1ドルあたり5倍のポイントを獲得でき、滞在中にこのポイントを使用できます。Journeyによると、これは「従来のロイヤリティプログラムの最大の問題点として消費者が挙げている、ゲストに即座に価値を生み出します。」「Journeyは、ホスピタリティにおける最大のギャップの1つである、独立した施設と特別な体験を望むゲストへのロイヤリティーを解決しています。人生の大半を旅行のアップグレード、ロイヤルティ、ポイントに費やしてきた熱心な旅行者として、ついにメガホテルブランドへの依存から抜け出し、Journeyのポートフォリオにある多くの素晴らしい独立したプロパティを活用し始めることができることを嬉しく思います」とSlow VenturesのマネージングディレクターであるKevin Colleranは述べています。

「これは、私のような旅行者がこれまで見落としていた多くのホテルを助けるでしょう。彼らは、私たちのロイヤルティステータスと報酬を利用するために、常に大きなチェーンに滞在することを余儀なくされていました。」

(8/4 https://www.phocuswire.com/hospitality-loyalty-startup-journey-seed-funding?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )

 

 

6. 旅行における暗号通貨が増加

暗号通貨は、B2C予約からB2B決済まで、ステーブルコインを利用した支払いや、高価値の取引を行う暗号に精通した消費者を通じて、旅行に重要な役割を果たしています。暗号通貨は依然として世界の旅行支出のごく一部を占めていますが、業界のリーダーは変化が急速にやってくると考えています。

暗号によるフライトとホテルの予約を提供するB2CプラットフォームであるCryptorefillsのCEOであるMassimiliano Silenziは、「これは「理論的」の段階をはるかに超えています」と述べています。「現在、世界中で約5億人の暗号保有者がおり、それが実際の購買行動にも反映されていることがわかります。」

Cryptorefillsは、2024年にユーザーの80%以上が少なくとも月に1回暗号通貨を購入したと報告しました。旅行は同社で最も急速に成長しているセグメントの1つであり、デジタル遊牧民（ノマド）や会議旅行者によって推進されています。彼らはまた、プラットフォームを使用してeSIMの購入、配車サービスの予約、およびプリペイド残高チャージなどを行っています。

暗号決済によるリーチの拡大

Extending reach through crypto payments

「旅行は感情的で高額の買い物です」と、Nuveiのグローバル旅行担当シニアバイスプレジデントであるDamien Cramerは述べています。「お客様の74%は、希望する支払い方法が提供されていなければ、予約を完了しません。」

消費者は暗号通貨での支払いにオープンになっていますてが、特にB2B取引では、企業は暗号通貨の採用が遅くなっています。ステーブルコインは、より予測可能な価値とより迅速な決済を提供するため、それは変化している可能性があります。

「ステーブルコイン取引のスピードと簡便さは、ますます際立っています」とCramerは言いました。それでも、旅行会社は躊躇している。Stripeのグローバル業界リーダーであるJames Lemonは、「私たちは皆、これに全く慣れていない」と述べています。「ステーブルコインはAIのようなものです。今後2、3年で私たち全員が学ぶ言語になるでしょう。」

誰が旅行に暗号を使用していますか？

Who is using crypto for travel?

暗号資産の魅力は、予算を意識した旅行者と贅沢な旅行者層の両方にまで及び幅広い。「今日、私たちの最大のグループは、デジタル遊牧民（ノマド）と会議参加者で構成されています」とSilenziは言いました。彼らの予約の多くは通常、ミッドレンジの価格オファーに集中しています。

暗号に焦点を当てたオンライン旅行代理店（OTA）であるTravalaは、2024年の予約の約78%が暗号資産で行われたと報告しています。

「クレジットカードとデビットカードは8%未満でした」と、Travalaの最高マーケティング責任者であるSam Woollardは述べています。暗号通貨は、富裕層の個人にもアピールします。「高級品市場は大きな可能性を秘めています」とWoollardは言いました。TravalaのConciergeサービスは、プレミアム旅行のためのパーソナライズされたエージェントでこのセグメントに対応しています。

採用の障壁を克服する

Overcoming barriers to adoption

暗号の採用のハードルの1つは、技術的およびインフラストラクチャの遅れです。

「多くの旅行サービスプロバイダーは時代遅れのシステムに依存しています」とWoollardは言いました。「明確な利点にもかかわらず、新しいインフラストラクチャに投資するように説得することは難しい場合があります。」

Stripeなどのサードパーティ製プロセッサは、旅行業への統合を容易にするために取り組んでいます。エミレーツ、エアバルティック、Capella Hotels、Sonevaなどの旅行サービスプロバイダーは、すでにパートナーを通じて促進された暗号通貨の支払いを受け入れています。

暗号通貨は、銀行のない直接取引を可能にし、コストを削減し、利益率を高めます。Woollardは、年間11兆ドル以上を処理する旅行業界は、ブロックチェーンベースのソリューションで手数料を0.1%に削減することができれば、年間2,700億ドルを節約できると推定しています。

「利点は説得力があります」とSilenziは言いました。「高速ネットワーク上のステーブルコインは、チャージバックや24時間年中無休の決済なしで、1セント未満の手数料とほぼ即時の確認を提供します。」

B2B取引も恩恵を受けることができ、リアルタイム決済を可能にし、為替リスクを排除し、前払いの必要性を減らすことができます。しかし、すべての暗号ソリューションが等しいわけではありません。

「ビットコインの確認には30分以上かかることがあり、時間に敏感な予約を危険にさらす」とSilenziは述べています。「オペレーターは、Solana、Base、Optimismなどの高速で低料金のネットワークを提供する支払い処理業者を必要としています。」

CoinbaseやKrakenなどの主要な取引所との暗号互換性により、旅行者は自分の口座から直接支払いを行い、決済を合理化することができます。暗号通貨は現在、レジャー旅行の支出の1%未満を占めていますが、Silenziは、2030年までに3%から5%、さらには2035年までに2桁に達する可能性があると予測しています。彼はこの予測の背景には、2018年の1,800万人の保有者から2025年の5億6,600万人の保有者へと、急増している事実にあると考えています。これは年間99%の成長率です。

「ステーブルコインの台頭や、米国のGENIUS法のような規制枠組みが、一般市場での受け入れを加速させるだろう」と彼は言った。彼はまた、新興市場における長期的な成長の可能性を見ています。「デジタルに精通した新しい中産階級が台頭しています。ほとんどは銀行口座を持っていませんが、スマートフォンとブロードバンドによって強化されています。ステーブルコインは、グローバルコマースへの入り口になる可能性があります」とSilenziは言いました。

B2B側では、リアルタイム決済が旅費を変革する可能性があります。「旅行者から航空会社やホテルに瞬時に資金が流れ、外国為替リスクを回避し、カウンターパーティリスクを削減します」と彼は言いました。リアルタイム決済は、OTAが改訂された決済サービス指令（PSD2）などの規制要件を回避し、顧客の資金を事業者が保持する必要すら無くなるかもしれません。

暗号通貨ユーザーはより多く支出する

Cryptocurrency users spend more

採用には別のインセンティブがあります：より高い支出。Triple-Aによると、暗号通貨の支払いは2024年に従来の支払いよりも平均30%高かった。旅行とホスピタリティは、これらの暗号取引の14%を占めています。暗号通貨を受け入れた航空会社は、予約が40%増加しました。

Travalaは、暗号ユーザーは1件あたりの予約ごとに2.5倍多く費やし、非暗号ユーザーよりも3倍高い生涯価値を持っていたと指摘しました。「また、これらのユーザーは、3泊以上滞在する可能性が3.5倍高い」とWoollardは述べ、この推定には、4.500万ドル相当の115,000泊の暗号有料宿泊のデータを参照したと言っています。

Travalaによると、昨年の予約収入は1億ドル以上で、そのうち8,000万ドルは暗号通貨で、前年比80%の成長を記録した。暗号は、インフレと銀行口座を持たない消費者がバジェット旅行を予約する発展途上市場と、高級体験を予約するエリート暗号保有者の2つの面で成長を遂げています。「暗号の受け入れにより、旅行プロバイダーは増加するマスマーケットボリュームと超プレミアム支出の両方を獲得できます」とSilenziは述べています。

Woollardは「暗号資産効果」についても言及しました。暗号の利益から利益を得るユーザーは、より喜んで消費します。

ステーブルコインが勢いを得る

Stablecoins gaining ground

ビットコインなどの暗号通貨のボラティリティ（価格変動）は依然として懸念事項です。しかし、法定通貨に固定されたステーブルコインは、暗号通貨のすべての利点を備えた予測可能な価値を提供します。

「現在、ステーブルコインの支払いは、暗号予約の約半分を占めています」とWoollardは言いました。彼らの魅力はグローバルです。2024年、ステーブルコインの取引量はVisaの取引量を119%、Mastercardの取引量を200%上回った。PayPalは独自のステーブルコインを発行しました。ドバイは、金融フリーゾーン内でのいくつかの使用を承認しました。アブダビはまた、規制されたステーブルコインの発売を計画しています。「ほぼすべての大手銀行が独自のデジタル通貨について考えています」とLemonは言いました。

Stripeは、ステーブルコインは「プログラム可能、即時、安全、低コスト」という、お金の理想的な基準を満たしていると考えています。とLemopnは言いました。

不安定な通貨市場では、ステーブルコインはB2B取引に一貫性をもたらす可能性があります。「数年後には、B2B取引の20%-25%がステーブルコインになる可能性があるのはおかしいと思われますか？全くそうは思わない」と彼は言った。

Travel LedgerのCEO兼創設者であるRoberto Da Reは、ステーブルコインがB2B取引に適していることに同意します。「金額が大きくなれば、そのリスクは大量に増幅される」と彼は言った。彼は、グローバル接続の少ない地域で最初に採用が離陸すると予想しています。「進化する新興国では、必要性が大きいため、テクノロジーが最も早く取り上げられることがあります。」

暗号通貨時代のロイヤリティーとマーケティング

Loyalty and marketing in the crypto era

ブロックチェーンベースのロイヤリティプログラムは、有効期限が切れず、エコシステム全体で使用できる報酬を提供します。Travalaのユーザーは、ビットコインまたはTravalaのAVAトークンで各予約の最大10%を獲得できます。

NFTも実用的な用途を見つけています。Travalaの「Travel Tiger」NFTは、ラウンジへのアクセスや旅行の景品など、一流の会員特典のロックを解除します。「ここには、特にロイヤリティーの強い航空会社にとって、素晴らしい機会があります」とCramerは言いました。

ブロックチェーンは、ハイパーパーソナライズされたマーケティングもサポートしています。暗号ウォレットデータにより、企業は取引頻度、支出、ウォレット残高を分析し、従来の方法よりも正確にオファーをターゲットにすることができます。「この情報を使用して、企業は2億2,000万人以上のアクティブユーザーに合わせてキャンペーンを調整できます」とWoollardは述べています。また、Web3は、データの分散化をサポートし、旅行者が共有する情報を制御できるようにもします。

増え続ける機会

A growing opportunity

暗号通貨の支払いは、推定17%の年率で成長すると予想されています。この成長のペースは、旅行会社が採用を検討するのに十分なインセンティブになります。「市場が成熟するにつれて、機会は巨大になります」とWoollardは言いました。「暗号通貨の旅費は、この10年の終わりまでに現在の5倍から10倍になる可能性があります。」

Lemonは、旅行ブランドに今すぐステーブルコインを探求することを奨励しています。「ステーブルコインに関する最初の電話を受けてください。最初のポッドキャストを聞いてください」と彼は言いました。「それは成長しました。安定しています。それはテクノロジー主導の未来の一部です。」

PhocusWireスタジオでシニアレポーターのMorgan Hinesとのインタビューで、NuveiのCramerは、暗号通貨がどのように急速に進化し、より速い取引と法定通貨の追跡精度向上トが以下に進んでいるかについて話しました。彼はまた、特にホスピタリティなどの業界での採用がどのように増加すると予想されるかについても触れました。ホスピタリティなどの業界では、この技術が国際的に資金を移転するためのより安価で効率的な方法を意味する可能性があります。

以下の完全なディスカッションをご覧ください。

Phocuswright Europe 2025 Executive Interview: Digital wallets and cryptocurrency developments