6月27日

目次

11. Otamister、300万ドル調達

12. SHIJI, AMADEUS, OTELIER など、HITEC 2024からのニュース

13. Directo、百万ドル調達

14. 収入管理ソフトウエア Duetto、GrowthCurve Capital に売却

15. Lufthansa Group、顧客体験に投資

 

11. Otamister、300万ドル調達

オンライン旅行代理店ランキング管理プラットフォームであるOtamiserは、最初の資金調達ラウンドで300万ドルを調達した。資金調達は、テクノロジースタートアップに投資する初期段階のベンチャーキャピタル企業であるPitchdrive VCが主導している。

このスタートアップは現在、9カ国の数十のホテル経営者や不動産管理会社と協力している。世界中の1,000のホテルと100,000の短期レンタルと協力することを目指しているため、新しい資本を使用して、この商業チームを成長させると述べた。

2022年に設立されたOtamiserは、Booking.com、Airbnb、Expediaなどの主要な予約プラットフォームでリスティングを最適化することで、ホテル経営者やプロパティマネージャーの収益増加を支援している。

同社は、収益管理とOTAランキングの最適化を結びつけるソリューションを提供し、価格を管理しながらOTAのトップポジションを確保するのに役立つ。Otamiserは、顧客の稼働率が平均11%増加し、利益が24%増加すると述べた。

「この新しい資本により、既存のOtamiserデータ駆動型ツールを強化し、Airbnb事業者向けの新しいAI駆動型製品を発売する予定である。また、市場シェアを迅速に獲得するために商業チームを拡大する」と、OtamiserのCEO兼創設者であるBart-Jan Leytsは述べている。

「ウェブサイトを持っているだけで、以前はホスピタリティで十分であったが、今、あなたが上位にランク付けされなければ、あなたは永遠に弱い占有率と料金に自分自身を運命付けることとなってしまう。OTAでは、予約の約4分の3がトップ15のリストで主張できるため、優れたポジショニングは、間違いなく、オペレーターまたはプロパティマネージャーが達成しなければならない最も重要なことの1つである」と、Otamiserの共同創設者兼最高収益責任者であるKorneel Defauwは述べている。

「これらの切望されたトップスポットを確保することで、お客様がより多くの予約を引き付け、収益を最大化する可能性を大幅に高める。今日の市場は非常に競争が激しいため、この戦略的優位性は誰にとっても重要な優先事項となっている」と言う。

(6/25 https://www.phocuswire.com/ota-ranking-booster-otamiser-has-raised-3-million-in-funding?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )

 

12. SHIJI, AMADEUS, OTELIER など、HITEC 2024からのニュース

今週、シャーロットで開催されたホスピタリティ産業技術博覧会と会議であるHITECで、数十のホスピタリティ業界テクノロジープロバイダーが新製品と更新された製品をリリースした。

このイベントでは、教育、製品デモンストレーション、ネットワーキングのために5,000人以上のホスピタリティ技術と金融専門家が招集された。

以下は、300社以上の出展者からの注目すべきニュースのまとめである。

• Shijiは、ホテルのコンテンツの配信を、調達、キュレーション、管理、自動化するプラットフォームであるコンテンツハブを立ち上げた。このシステムは、ビジュアル、テキスト、アメニティ、施設、税金、ポリシーコンテンツなど、さまざまなタイプのコンテンツ管理を一元化し、エラーを減らし、ゲストのエクスペリエンスを向上させる。Shijiは、このコンテンツハブは、コンテンツの課題を解決するためのソリューションに対する顧客からの要求の結果であり、これらの顧客の一部と提携して過去2年間に開発されたと述べた。

• Amadeusは、ジェネレータティブ人工知能をビジネスインテリジェンス製品に組み込む戦略の一環として、ホテル経営者向けのAgency360 Plusデータツールにチャットボットを追加している。Amadeus Advisorチャットボットは、Microsoftと提携して構築されており、Azure OpenAIサービスを搭載している。ホテル経営者は、このツールを使用して、1日の平均料金、客室泊、収益パイプラインなどに関する質問への回答をすばやく取得できる。これは、よりインテリジェントで応答性の高い技術、改善されたユーザーエクスペリエンスを提供し、ホテル経営者が手動でデータをくまなく探す必要性を排除するための変革的な一歩である」と、Amadeusのホスピタリティのためのビジネスインテリジェンスおよびデータソリューション担当シニアバイスプレジデントであるMichael Yeomansは述べている。「このツールは、複雑な情報をシンプルでわかりやすい形式ですばやく提示し、ホテル経営者が収益を促進するより戦略的なイニシアチブに集中する時間を解放する」と言う。

• Zucchetti North Americaは、中央予約システムと予約エンジンソリューションの更新を開始しまた。同社は、このソリューションは、チェーンホテルがコンバージョンを強化し、直接チャネルを通じて収益を最大化するのに役立つと述べた。同社は、ホテル経営者がプロパティのポートフォリオ全体で料金、支払いポリシー、割引、企業契約を管理できるように、垂直予約CRSに新しい予約管理機能を追加した。予約エンジンには新しい予約変換ツールがあり、ゲストはチェーン内のすべてのプロパティで部屋を検索し、それらの結果をフィルタリングして適切なホテルを見つけることができる。

• DerbySoftとIDeaSは、IDeaSのG3収益管理システムをDerbySoftのProperty Connector流通ソリューションと統合するパートナーシップを発表した。両社は、このパートナーシップにより、プロパティは収益の可能性を最大化し、業務を合理化し、よりスマートでデータに裏付きの意思決定を行い、競争力を維持するのに役立つと述べた。「このコラボレーションは、ホテルパートナーが運営、価格設定、流通戦略を管理する方法に革命を起こす準備ができている」と、DerbySoftのコネクティビティ担当社長兼シニアバイスプレジデントであるDuane Overgaardは述べている。「複雑さを簡素化し、効率を高めることで、当社の共同ソリューションは、ホテル経営者が収益を最適化し、優れたゲスト体験を提供できるようにする。私たちは継続的な革新に深くコミットしており、この統合がホスピタリティ技術の新しい基準を設定すると確信している」と語る。

• ホスピタリティのパフォーマンス最適化プラットフォームであるOtelierは、ビジネスインテリジェンスソフトウェアIntelliSightの新機能と強化された機能をリリースしました。同社は、更新されたソリューションは、収益管理、運用、財務、会計で働く人々が、スマートなビジネス上の意思決定を迅速に行うためのより良い洞察を得るのに役立つと述べた。「IntelliSightは、数年間にわたって開発されたクラス最高の機能を活用して、最新のクラウドアーキテクチャ上に再構築された」と、オテリエの最高製品責任者であるNiki Johnsonは述べている。「ホテル経営者が最も依存しているシステムとの統合に焦点を当て、私たちのチームは、ホテルのオーナーやオペレーターからの直接のフィードバックに基づいて、データストリームの正規化やユーザーインターフェイスのアップグレードなど、機能の改善に数え切れないほどの開発時間を費やしてきた」と言う。同社は、分析人工知能モデルとジェネレティブAIを利用して、”予測的および規範的な分析と自動化の新しい世界“ を可能にするために取り組んでいると述べた。

(6/27 https://www.phocuswire.com/shiji-amadeus-otelier-hospitality-tech-news-hitec-2024?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )

 

13. Directo、百万ドル調達

Directoは、ホテルや宿泊施設の直接予約を促進し、旅行者がより良い取引にアクセスできるようにすることを目的としたブラウザ拡張ベースのビジネスのためのプレシード資金で100万ドルを獲得した。スペインに拠点を置くこのビジネスへの投資は、Kima Ventures、Derive Ventures（Thayerの一部）、女性テクノロジーエンジェル投資家グループCalafia、26人の業界のベテランから来ている。このスタートアップは、2022年にLighthouseが買収した短期レンタルデータ事業であるTransparentの元共同創設者兼CEOであるPierre Becerrilによって共同設立された。Marina Guastavinoと共同CEOであるBecerrilは、このビジネスは約8ヶ月間ステルスモードにあり、約10万人のユーザーを集めていると述べた。2人は、最高技術責任者のJulian Toledoが共同創設者として参加している。

Becerrilは、Directoをユーザーが閲覧中にホテルのお得な情報にアクセスするための旅行クラブとして説明した。「ワンクリックでインストールするクロム拡張機能として始まる。手数料なしで予約できる在庫を見つけるのに役立つ。それは多くの旅行者がすでにやっている行動だ」と彼は言った。

彼はまた、ブラウザ拡張機能は他の小売地域で人気があるが、旅行は「大きなホワイトスペース」であり、したがって大きな機会を表していると述べた。

「ユーザーからのエンゲージメントのレベルに驚き、拡張フォーマットはそのような行動と本当によく一致している。いつ変換されるかは関係なく、私たちは検索全体にわたって関連性がある」と彼は言った。

(6/27 https://www.phocuswire.com/directo-hotel-deals-browser-extension?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )

 

14. 収入管理ソフトウエア Duetto、GrowthCurve Capital に売却

収益管理ソフトウェアのスペシャリストであるDuettoは、GrowthCurve Capitalに非公開の金額で買収された。

このプライベートエクイティ会社は、2018年初頭にDuettoでシリーズDラウンドに80,00万ドルを投資したWarburg Pincusの関連会社と他の株主からこの事業を買収している。当時、それはホテルソフトウェア会社への史上最大の「非買収」投資と説明されていた。

Duettoは、ホテルの運営を簡素化し、収益を増やすための技術を提供している。声明によると、6,000以上のホテルやリゾート施設がそのアプリケーションを使用している。GrowthCurveはDuettoと提携して、新しいAI製品の開発を含む人工知能戦略をさらに加速し、新しいビジネスラインの立ち上げを支援し、新しい市場に拡大すると付け加えている。

「機械学習とAIの専門知識が、高成長ビジネスでの経験と相まって、私たちのビジョンと完全に一致するGrowthCurveと提携できることに興奮している」と、DuettoのCEOであるDavid Woolenbergは述べている。「この買収は、革新的な技術への投資を促進し、お客様をサポートする能力を強化し、ホテルの収益管理におけるリーダーシップを固める。お客様、チームメンバー、創設者、パートナーの継続的なサポート、Warburg Pincus、Icon Ventures、投資家のパートナーシップに感謝する。Duettoブランドの強さにより、GrowthCurveとともに、野心的な成長目標を達成し、ホスピタリティテクノロジーの未来を推進すると確信している」と言う。

Woolenbergは、元最高執行責任者兼社長の役割から2020年にCEOに昇進した。彼は2018年に最高収益責任者として入社し、1年後に社長兼COOに昇進した。Duettoの共同創設者であるPatrick Bosworthが会長に就任した。

GrowthCurveのテクノロジーおよび情報サービス投資の責任者であるMatthew Popperは、「Duettoは、急成長している収益管理ソフトウェア市場のリーダーであり、クライアントがデータを調和させ、意思決定を大規模に管理するのに役立つ差別化されたソリューションを備えている。私たちは、データサイエンスとAIにGrowthCurveの機能を適用して、クライアントのためのソリューションの価値提案をさらに強化するなど、Duettoの成長を加速するために、Davidと他の経営陣と提携することを楽しみにしている」と言う。

今週のシャーロットのHITECで、Duettoは、ホテル経営者がトランジェント、グループ、機能スペース（transient, group and function space）を含むすべてのセグメントで収益を管理するのに役立つ収益最適化ソリューションの更新を発表した。同社はBlockBusterグループの収益ツールを更新し、現在OpenSpaceと呼ばれる新しいファンクションスペースツールを統合した。

Duettoは、BlockBusterは、ホテル経営者が 収益、販売、ケータリングチーム間のワークフローを合理化し、適切なタイミングで適切なレートでグループビジネスのシームレスな見積もりを提供することができると述べた。このシステムは、ホテル経営者が収益性に基づいて一時的な変位決定を下すのを助けるために、増分利益と代替滞在日に関する情報を提供する。そして、OpenSpaceは、Duettoが2月に買収したソリューションであるMiceRateの新しい名前である。会議やイベントのアルゴリズムベースの価格設定を提供し、予約エンジンと見積もりツールが含まれている。

(6/27 https://www.phocuswire.com/duetto-acquired-by-growthcurve?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )

 

15. Lufthansa Group、顧客体験に投資

いくつかの挑戦的な夏の後、ルフトハンザグループは、今後数ヶ月と2024年の全体的な成長軌道について楽観的である。

2023年後半、このグループは、スイス国際航空の最高商業責任者であるTamur Goudarzi Pourを、顧客体験をリードし、顧客満足度を高めるために新しいタスクフォースを率いる企業レベルの役割に移行させるなど、多くの変更を加えた。

今月初めにバルセロナのPhocuswright Europeでのセンターステージセッションで、現在6ヶ月の役割に就いたGoudarzi Pourは、自分が消防隊のように少し感じていることを共有した。

「タスクフォースがあるときは、ほとんどの場合、消火しなければならない火がある。コロナ後の2つの夏、お客様が苦しんでいる多くの問題があった。それらのもののいくつかは社内に起因するものであり、いくつかは外部環境に起因するものであった」と彼は言った。

「3回目の夏は、AからBへの旅行をより信頼性の高いものにするために、まだB&M（ brick and mortar）の実店舗の修理をしなければならないと感じている」と言う。

夏が終わったらタスクフォースを段階的に廃止する予定であるが、時間厳守、キャンセル、手荷物追跡、顧客コミュニケーションなどの分野に取り組む前での廃止はない、と彼は付け加えた。さらに、ルフトハンザグループの第1四半期の収益によると、25億ユーロの物理的およびデジタルイニシアチブへの投資が進行中であるが、Gourdarzi Pourによると、予算はさらに5億ユーロの追加になる可能性が高いと言う。

タスクフォースが不要になった後も、彼は過去に取り組んできた流通問題の多くに責任を負い、今後のofferとorderへの移行などへの責任を負うことになる。新しい流通能力技術標準（NDC）を使用した進歩が、単に配管工事になり、顧客体験に本当の変化が生じるのは何時になるのかについての考えを共有し、それは、誰に尋ねるかによると述べた。「今、業界は、それぞれのスピードが違うと思う」と彼は言った。「そのため、すべてのプラットフォームとNDCを介して第三者に流通するものとの間で常に混在する高レベルの直接販売で、急速に進歩した航空会社がいくつか存在する・・・他の航空会社は追いついたが、他のいくつかは、おそらく開始してもいない」と言う。

議論は、航空会社が今後5〜7年でPNR（乗客名記録）の世界から移行する準備ができている可能性に移った。Goudarzi Pourは、キャリアの人工知能のユースケースと、技術変化の急速なペースが懸念されるかどうかについても話した。

以下の全セッションVIDEOをご覧ください。

Bridging the Gap - Laying the Groundwork for a Better Customer Experience

(6/27 https://www.phocuswire.com/pcw-europe-tamur-goudarzi-pour-lufthansa?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )

 

 

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