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2024年 9月第1週 の 編集人コメント

5. OTA超大手、ソーシャル・モバイル・ロイヤリティに焦点」が、Airbnb、Booking Holdings、Expedia Group、Trip.com Groupの上場OTA超大手 4 社合計で、第2四半期に46億ドル(前年同期比9.5%増、約6,700億円)の莫大なマーケティング支出を計上したと伝えている。市場シェアの熾烈な競争が、その原因だといっている。このマーケティング支出の内訳は、明らかにされていないので分からないが、想像するに、ほとんどはGoogleを中心とする検索サイトに支払っているパフォーマンスマーケティングのコストであると思われる。

 

各社は、「ダイレクトアクセスもっと増やしたい」と繰り返し言っているので、あるいは、ブランドマーケティングのコストの方がもっと大きくなっているのかもしれないが、そんなことはAirbnbを除いてありっこないだろう。

 

印象に残ったのは、ダイレクトアクセスが 圧倒的に多い(マーケティングコストが少なく済む)Airbnbの18%増である。Experiencesの再開に関わる宣伝費が増加しているためなのか。それに加えて、ニューヨーク市における厳しい規制による減収をヘッジするための新市場への展開に力を入れているためと想像する。ニューヨーク市の減収にもかかわらず、第2四半期は2桁の増収を達成している。

 

Booking Holdings の好決算は「ワンブランドの強みによる」というCEOコメントが、“なるほど” と納得させられた。

Expedia Groupの数多いブランド群との違いに言及しているようだ。そのExpediaは、新CEOが、One Keyで傘下のブランド群のロイヤリティプログラムの統一に努力中だ。

 

上場していないHopperの決算が、これらの超大手 4 社と比較してどうなのかが気にかかる。

BookingやExpediaから提携をキャンセルされたので(成長著しいHopperへの対応措置 や嫌がらせか?)、苦戦しているのかもしれない。

 


しかしながら、8月第2週の「10. Hopper、銀行とクレジットカード企業の旅行参入倍増」のニュースにある通り、Hopperは旅行を支援する次世代の旅行プラットフォームとして成長している HTS (Hopper Technology Solutions)を強化している。三井住友クレジットとも提携した。フィンテックに強いHopperのことなので、OTAというよりもソリューションプロバイダーになっているのかもしれない。

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