top of page

2025年 4月第4週 の 編集人コメント

「10. DMOは、目的地の認識の変化にどのように対処できるか?」は、

トランプ政権の政策や関税、移民規制が影響して米国インバウンド旅行者数が減少していることが伝えられている。3月の米国への空路インバウンドは、前年同期比で11.4%減少し、メキシコからのインバウンド航空旅行は23%近く減少した。Tourism Economicsは、貿易戦争がさらに拡大すれば、米国へのインバウンド旅行者数が12.7%減少すると予測している。

 

このような悲観的な予測にもかかわらず、この記事では、米国のDMOsが、米国旅行の魅力的なストーリーを発信し、ポジティブな情報を提供すればインパクトは防げるというような楽観的なことが示されている。しかし、現実的にはその影響を完全に軽減するのは難しいのではないか。実際、例えばカナダでは「アメリカン」というコーヒーの名前を「カナディアーノ」に変える動きが見られる。また、中国の文化観光省は9日、米国を訪れる自国民に対して渡航リスクを十分に評価し、慎重を期すよう呼びかけている。トランプ米政権が同日発動した相互関税に関連し「中米経済貿易関係や米国の安全情勢の悪化」を理由として挙げている。(日経 4月10日)

 

このような背景を考慮すると、米国インバウンドの減少分が、他国に流れる可能性が高く、日本を含む他の目的地がその恩恵を受けることが予想される。

 

話は変わるが、この「編集人コメント」をまとめた本「世界の旅行流通 2024年」を発行することになった。2024年の52週分のコメントに加えてPhocusWire Dailyの主要ニュースの短い要約を収録し、巻末には用語集もつけている。

A5サイズ、ソフトカバー付き355ページで、1,850円、6月初旬に発売予定だ。内容は、トラベルテック、特に生成AIの、旅行への応用について。誰でも一読で理解できるようにまとめた。世界のトラベルテックの“今”と“これから”を一冊で把握できるにようになっている。表紙のでデザイン案を添付した。

▪️

スクリーンショット 2025-04-30 11.35.09.png
bottom of page