5月15日

目次

9. 旅行業界幹部、課題あるも決済技術への投資を計画

10. バケレン Holidu、スペインの田舎レンタル Clubrural 買収

11. Google、Gemini に新旅行計画機能

12. Expedia Group、新AIアシスタントとークリエータショップ立ち上げ

 

9. 旅行業界幹部、課題あるも決済技術への投資を計画

旅行会社は、ほとんどの企業が今後数ヶ月で支払い能力への投資を増やすことを計画しており、顧客の支払い体験を向上させようとしている。2023年初頭にAmadeusが設立した決済会社であるOutpayceの調査によると、旅行会社は平均して12%のこの投資を増やすことを計画していることが明らかになった。

調査によると、企業はまた、旅行で支払いリーダーの51%が、これについて課題としてフラグを立てているため、新しい支払い方法に追いつくのが難しいと感じている。

新しい支払い方法の統合を中心とした主な課題は、55%が統合コスト、53%がさまざまな支払い方法への技術的な接続の構築、45%が新しい方法の成長を管理するためのリソースの不足、であった。

回答者の40%によると、国境を越えた支払いの処理も業界のさらなる課題としてフラグが立てられた。多くの旅行会社は、すでに支払いオーケストレーションを簡素化するために技術に目を向けており、38%がすでにプラットフォームを使用していると答え、さらに33%が今後12ヶ月で計画している。国境を越えた支払いの主な課題には、支払いプロバイダーへの複数の接続の処理、51%、最良の効果へのルーティング支払い、38%、新しい支払いプロバイダーへの切り替えの難しさ、36%が含まれている。

今後数ヶ月で、どの支払い方法を実装するかを尋ねられた回答者は、40%が引用されたB2Bバーチャルカード、34%が続いて代替支払い方法、30%が一貫した支払い経験を上げている、 (5/14 https://www.phocuswire.com/outpayce-travel-payment-experience-challenges?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )

 

10. バケレン Holidu、スペインの田舎レンタル Clubrural 買収

バケーションレンタル会社Holiduは、スペインとポルトガルの農村賃貸を専門とするClubruralを非公開の金額で買収した。1997年に設立されたスペインのマドリードに本拠を置くClubruralは、28,000戸の住宅とアパートのポートフォリオを持っている。そのウェブサイトは年間1,500万人の訪問者を集めていると書いている。リリースによると、Clubruralプラットフォームのホストは、より広いリーチを活用し、Holiduプラットフォームを介してより国際的な顧客基盤に触れることができる。

Holiduの共同創設者兼CEOであるJohannes Siebersは、「このコラボレーションにより、住宅所有者がヨーロッパの観光部門で事業を簡素化し、事業を拡大することを積極的に支援している。カレンダー管理から支払い管理まで、サービスを最適化する高度なテクノロジーをホストに提供し、ゲストが現在の市場の需要を満たす即時予約確認を確実に受け取る。同時に、私たちは長期的な関係を強化し、成長する市場となり、旅行者にますます求められている農村部のバケーションレンタルの重要性を強調しようとしている」と語る。

Clubruralの創設者であるJavier De La Cruz,は、「ClubruralをHoliduのグループに組み込むことは、予約やサービスに顕著な改善を経験する住宅所有者や旅行者にとって一歩前進するだけではない。また、市場ポジションを強化し、成長と発展の機会に満ちた未来を約束する。この同盟は、再接続し、質の高い時間を楽しもうとする人々のために経験を豊かにしたいという私たちの願望によって、農村部のバケーションレンタル市場を強化するという私たちの継続的なコミットメントを強調している」と言う。Siebersはまた、Clubruralなどの戦略的買収は「ホスト側とゲスト側の私たちにとって強力な成長の原動力である」と述べた。

今年初め、Holiduはドイツに拠点を置くホームレンタル検索エンジンおよびソフトウェアプロバイダーであるFerienwohnungen.deを買収した。同社はまた、2021年と2022年にSpain-Holiday、Lohospo、my.IRSを含む一連の買収を行った。

Holiduは2022年10月にシリーズEラウンドで1億ユーロを調達した。当時、同社は、資金はプラットフォームへの投資と既存市場への拡大に向かうと述べていた。

(5/15 https://www.phocuswire.com/holidu-acquires-clubrural-rural-vacation-rentals?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )

 

11. Google、Gemini に新旅行計画機能

OpenAIが最新の人工知能モデルを発表した翌日、Googleは、旅行インサイダーがすでにセクターの改善を表す可能性があると言っている新しい旅行計画機能を含む、他の多くのAI主導の製品アップデートの中で、検索エンジンの大きな変更を発表した。

GoogleのプレミアムAIチャットボットサービスであるGemini Advancedは、すでに旅行のソートリーダーの注目を集めている。同社の年次開発者会議であるGoogle I/Oでの火曜日の製品アップデートは、Gemini Advancedが空間データ（spatial data）と推論を使用して、個人的な旅程を構築しながら優先順位を付け、決定を下す方法を示した。「Geminiがあなたのために計画し、行動を起こすことで、どのように真のAIアシスタントに一歩近づいているかを見せる」と、Googleの副社長兼ジェミニのゼネラルマネージャーであるSissie Hsiaoは言った。「今、私たちは皆、チャットボットがあなたにアイデアを与えることができることを知っているが、素晴らしい旅行を計画するにはもっとたくさんある。時空の物流（space-time logistics）と優先順位付けと意思決定を行うためのインテリジェンスを考慮した推論が必要である」と言う。

Phocuswrightの研究とイノベーションのシニアマネージャーであるMike Colettaは、それは「大きな問題だ。これまでのところ、これらの[旅行計画]ツールの多くは、日付、時間枠、距離を理解するのに苦労しているからだ」と述べた。

先月、Colettaは、旅行計画のスタートアップが通常苦労する理由についてのウェビナーを開催し、ビジネスモデルの問題を詳しく説明した。このウェビナーで明らかになったのは、ユーザーのロイヤリティを維持する方法を見つけられた企業であっても、より大きな課題は、特にGoogle FlightsやGoogle Hotelsなどのような機能を使用して、コネクティビティにおけるGoogleの優位性に対抗する方法かもしれないということだ。旅行プランナーは、火曜日をその一端を覗いたかもしれない、とColettaは言った。

「GeminiがMaps、YouTube、Gmail、Googleドキュメントなどにアクセスできることを考えると、旅行を計画するための非常に便利で有能なツールになりそうだ」と彼は言う。

Hsiaoは、カリフォルニア州マウンテンビューでの会議のステージで、今年の夏に展開されるアップデートを実演した。彼女はGeminiに、息子の芸術への愛、夫のシーフードへの愛、フライトへの愛、そしてすでにGmailの受信トレイにあるホテルの詳細を考慮して、マイアミへの家族旅行を計画するよう促した。

「これらの変数を理解するために、Geminiは検索やマップやGmailなどの便利な拡張機能からあらゆる種類の情報を収集することから始める。そのデータを使用して、私のすべての優先順位と制約を考慮して、可能性のある旅行オプションのダイナミックなドラフトを作成する」とHsiaoは言う。

旅程は2日半で - Hsiaoのフライト情報を見れば一目瞭然であった。おすすめのシーフードレストランはホテルの近くにあり、アクティビティはそれらの間の移動時間に基づいて部分的に組織された。例えば、フライトが午後遅くに着陸したため、初日の活動は限られていた。追加のプロンプトは、食事制限やその他の好みに基づいて選択肢を即座にフィルタリングすることができる。

Hsiaoが日曜日の家族の起床時間を調整したとき、Geminiはウォーキングツアーを翌日に移動し、一日を最大限に活用するために、推奨美術館の近くにランチオプションを追加した。「複数の情報源をチェックし、スケジュールを把握するのに何時間もかかっただろうが、Geminiはほんのわずかな時間でこれをやってのけた」とHsiaoは言った。

また、Google I/Oでの発表の中には、携帯電話のビデオカメラと音声認識を使用して世界を観察し、リアルタイムで会話できるマルチモーダルAIエージェントであるProject Astraがあり、前日にOpenAIが発表したモデルであるGPT-4oと同様の機能である。「これらの似たような機能が、1日違いでデビューしたという事実は、AIプラットフォーム間の競争がいかに拮抗しているか、そして誰も特に持続可能な優位性を持っていないことを示している」とColettaは言った。「旅行計画におけるGoogleの利点は、他の旅行関連製品とのネイティブ統合であるが、これらの新しいマルチモーダルモデルは誰でもアクセスでき、近い将来、外国語の翻訳を含む目的地をインタラクティブに探索する方法に大きな影響を与える可能性がある」

また、火曜日、Expedia Groupは、検索、ショッピング、予約、旅行中の支援ニーズを持つ旅行者を支援することを目的とした、新しいAI搭載の旅行計画ツール、を発表した。

(5/14 https://www.phocuswire.com/Google-unveils-Gemini-new-trip-planning-capabilities?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )

 

12. Expedia Group、新AIアシスタントとクリエータショップ立ち上げ

Ariane GorinがExpedia GroupのCEOの役割に就いてから、同社はいくつかの新製品とアップデートを発売しており、その多くはジェネレティブ人工知能の継続的なテストと開発を中心に構築されている。

火曜日の朝、ラスベガスで開催されたExpedia Exploreイベントのオープニングで、退任するCEOのPeter Kernの発言に続いて、Gorinはステージに上がり、AIトラベルアシスタントや、コンテンツクリエイターが旅行の推奨事項の手数料を獲得できるマーケットプレイス「Travel Shops」など、同社の2024 Spring Product Releaseの一部である新製品を概説した。

Expedia Groupは、2023年初頭にジェネレーションAIを実験した最初の会社の1社であり、先ずChatGPTのプラグインを立ち上げ、その後すぐに大規模な言語モデルを、旅行計画のためにブランドExpediaアプリに統合させた。その後、昨年秋、ホテルやレンタルに関する質問に答えるための自然言語インターフェースを備えたExpedia、Hotels.com、Vrboのアプリを更新し、ゲストが照会できる目的地の旅行ガイドを追加した。

そして今、Expediaは、調査、予約、旅行中のサービスで旅行者を支援するためのAIアシスタント- Romie -を発表した。

Romie - Expediaの新しいAIトラベルアシスタント

「私たちは、旅行者の体験を再考し、最新のAIを使用してそれに命を吹き込むことを信じており、Romieと一緒に、私たちはまさにそれを成し遂げた」と、Expedia Groupの最高技術責任者であるRathi Murthyは述べている。Romieは、旅行者と「歩き回る」ためのAIアシスタントである。Expediaは、Romieはその種の最初のものであり、計画、予約、ショッピングを支援し、旅行のすべての段階で個人的な支援を提供すると述べた。Romieのチャットは、進歩的（progressive）であるため、システムは時間の経過とともにユーザーについてより多くを学び、よりパーソナライズされた推奨事項を提供する。

GorinはPhocusWireとのインタビューで「旅行の専門知識とジェネレティブAIの新しい技術機能を組み合わせると、どこにいても旅行者に同行する真にパーソナライズされたエージェントを持つことに一歩近づくと思う。私が特にエキサイティングだと思うRomieについてあなたが見るのは、それが私たちのアプリの外でもあなたと一緒に旅行することである。 だから、あなたはあなたのWhatsAppの会話やテキストの会話にRomieが登場するかもしれない、 - そして、それはあなたから学ぶ」と語った。

Expedia Groupによると、Romieが現在表示している結果は、主に旅行者のプロフィールと人気度によって決定されると言う。火曜日のメディアブリーフィングで、Murthyは、Expediaの手数料はまだ要因ではないと述べたが、決してずーっと関係ないとは言わなかった。

Romieは、チャットを要約して、旅行ショッピングのためにExpediaに直接持ち込むこともできる。また、予約確認メールを読んで理解し、ユーザーのホテル周辺での体験など、関連する推奨事項を提供することもできる。また、このシステムは旅行の中断を監視し、必要に応じて旅程に関する新しい提案を提供する。

Expedia Groupは、9月に発表された実験製品のセンターであるEG Labsで、Romieのα版として公開している。

Travel Shopは、インフルエンサーコンテンツを買い物可能にする

ソーシャルメディアマーケティングがどこにでもあるように見える時代に、Expedia Groupは、より多くのコンテンツクリエイターをエコシステムに引き付け、お気に入りのインフルエンサーが提案した旅行に興味のある消費者を引き込むための一歩を踏み出している。Expedia Groupの最高マーケティング責任者であるJochen Koedijkは、「消費者がソーシャルメディアプラットフォーム上の旅行コンテンツとどのようにやり取りするかを再発明する機会を見た」と述べている。コンテンツクリエイターは、旅行の推奨事項を紹介し、リンクを介して来る予約から手数料を稼ぐために、彼らの店頭として機能する独自の「Travel Shop」を開くことができる。「これらのTravel Shopのアイデアは、人々が旅行計画の一環としてソーシャルをどのように使用するかについてのマーケティングチームの深い洞察から来ており、それを製品に統合する方法を見つけた場合、それはインフルエンサー自身にとって魅力的なものであり、旅行者にとって本当に付加価値でもあることに気づいた」とGorinは言った。Expedia Groupはまた、例えば、目的地にスポットライトを当てるために「厳選された旅行インフルエンサー」と協力するために広告パートナーを招待する予定である。

「Travel Shopは、コンテンツクリエイターと旅行者の間のギャップを埋める初めての旅行プラットフォームであり、キュレーションされた旅行の推奨事項とシームレスなショッピング体験の中心的なハブを作り出している」とKoedijkは言う。Travel Shopの立ち上げは、TikTokやInstagramに存在するものと同様の短い形式のコンテンツを作成するためにインフルエンサーと提携するというExpedia Groupの昨年秋の発表に続くものである。

Expediaは、今年の第3四半期から、約14人の厳選されたクリエイターのグループでTravel Shopを開始したが、Travel ShopはAmazon Storefrontsに似たファッションで誰にでも開放される。全員が手数料を受け取る資格がある。

Expedia GroupにはAIの強化がたくさんある

RomieとTravel Shopとともに、Expedia Groupは火曜日に、人工知能を使用して旅行のすべての段階でユーザーの「混乱とストレスを解消」し、同社の旅行パートナーを支援する追加アップデートを発表した。旅行者向けのこのアップデートには、セルフサービス予約管理、目的地比較支援、価格比較、カスタマイズされた旅程ビルダーが含まれ、一部の機能はブランドExpediaアプリでのみ利用可能で、他の機能はHotels.comとVrboでも利用できる。そして、パートナーのために、Expedia Groupは、OneKeyCashとして知られる広告主資金によるロイヤルティ通貨と、定期的な否定的なコメントを特定するためのAIによるレビュー分析を可能にしている。

Expedia Groupは、社内のメディアネットワークを作成

Expedia Groupはまた、Expedia Group Media Solutions部門内に旅行メディアネットワークを立ち上げている。「当社の堅牢なファーストパーティデータと業界全体のパートナーシップのネットワークは、旅行者のショッピング行動を広告パートナーのための実用的な洞察に翻訳する排他的な能力を提供する」と、Expedia Group Media SolutionsのシニアバイスプレジデントであるRob Torresは述べている。広告主は、Expedia Groupの社内クリエイティブチーム、広告ツール、オフサイト機能を使用でき、同社の広範なB2Bネットワークとともに、NetflixやDisney+とのパートナーシップを通じて、Expediaのメディアチームとキャンペーンを作成することができる。

*この記者のイベントへの出席は、Expedia Groupの支援を受けた。

(5/14 https://www.phocuswire.com/expedia-explore-ariane-gorin-ai-?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )

 

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