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2024年 12月第4週 の 編集人コメント

​ 米国は、11月第4木曜日の勤労感謝の祝日以降は休暇ムード入りする。そんなわけで、PhocusWire Daily も12月 25日のクリスマス祝日以降、休刊が続く。その前の23日と24日の2日間の記事の中では、あえて挙げるならば、「1. Expedia Group、元eBay CEOを新CFOに任命」で、Expedia Group の経営陣の大幅な人事異動のニュースが印象に残った。

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1999年に、Microsoft からこのExpediaを買収した立身出世型の経営者である Barry Diller の辣腕人事が透けて見える。Dillerは、このOTAの会長兼上級執行役員を務め、28%の議決権株と発行済み株式の3.8%を保有している(ChatGPTより)。

12月第2週「7. PhocusWire 2024年トップオピニオンストーリー」の 筆頭ニュースにも、Uber の Expedia 買収の可能性のニュースがリストされていた。

​ 想像するに、Diller はExpediaをなんとか強化して(株価を上げて)、AI時代の幕開け前に、この会社を売り抜けようとしているのではないのだろうか? 

Uber の CEOであるDara Khosrowshahi は2005〜2017年の12年間 、Expedia GroupのCEOを務めており、現在は同社の非常勤取締役である。Financial Timesは、10月17日、スーパーアプリ戦略で、Uber は Expedia Group 買収を検討していると報道している。

 新聞や業界誌が報道するように、果たして Uber は Expedia 買収に本気で動くのだろうかと疑問に感じてしょうがない。OTA業界を熟知している​ Khosrowshahi が、AI時代の幕開けでOTAそのもののビジネスモデルの再構築が必要になるといわれている時に、果たしてこの買収に手を出すのだろうかとしきりに訝ってしまうのだ。

ところが、なんと、Financial Times報道後の10 月中旬から、 Expedia Group(EXEP) 株価は思惑買いもあってか、25%程度上昇し年初来高値($180〜190)を維持している。「Uber の買収はあり」なのか?もっとも、Booking Holdings(BKNG) のチャートもこの間 、EXEP同様の動きを示している。


​​​​ 日経トレンディの「2025年ヒット予測第1位」には、“肩掛けプライベートAI”が選ばれた。この”聡明なコンシェルジュ”は、旅行者の タビマエ・タビナカ・タビアトのどこでも​、きっとプライベートな旅の提案をしてくれることだろう。グローバルOTAといえども、AI時代の、大規模な地殻変動的新イノベーションに対して、深刻な対応を迫られている。

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