4月17日

目次

7. Profitroom、MCI Capitalに過半株式売却

8. Airbnb、賃貸人向けのSTR政策要求

9. Google、サステナブル旅行へ よりスポットライト

10. テックは完璧旅行を間近に実現するか？

 

7. Profitroom、MCI Capital に過半株式売却

ホテル予約エンジンのProfitroomは、事業の過半数の株式をMCIキャピタルに売却した。6,700万ユーロの取引は、創業者のMarcin DraganとKrysztof Grzędaが残りを保持し、ビジネスをリードし続けるベンチャーキャピタル事業に65%以上を手渡す。

この資金は、ホテルが直接予約を引き付け、ヨーロッパ、アフリカ、アジアに拡大するのに役立つポーランドに拠点を置くProfitroomを支援する。

「Profitroomの収益性は、さらなる発展への再投資を一貫して促進してきた」とCEOのDraganは述べている。 「新しいパートナーシップにより、私たちの目標は明らかです。革新的な製品への投資を増幅し、成長の軌道を加速させる。6,700万ユーロ相当のProfitroomへのMCIの多額の投資は、私たちの継続的な成長努力に大きな後押しを提供する。創業以来、私たちは大幅な成長のための野心的な計画を追求し、直接予約戦略をサポートするための最先端の技術を提供してきた」と言う。この取引は、旅行業界全体の最近の合併・買収活動に加えて、2024年の取引フローがパンデミック前のレベルに戻るか、それを超えると予測されている。

(4/17 https://www.phocuswire.com/profitroom-sells-to-mci-capital-for-67M?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=7798E1381467C7B )

 

8. Airbnb、賃貸人向けのSTR政策要求

Airbnbは、賃貸人（renter）が家を共有することで余分な収入を得ることを可能にする短期賃貸規則について地方自治体と協力する計画を発表しした。この計画を発表したブログ記事で、Airbnbは、米国の賃貸人世帯の記録的な半数が「コスト負担（cost burdened）」とみなされ、収入の30%以上を家賃と光熱費に費やしたという報告を引用した。ポストはまた、高い住宅ローン金利と住宅価値は、多くの人にとって最も財政的に実行可能な選択肢として賃貸をさせると指摘した。しかし、これらの傾向にもかかわらず、全国の短期賃貸規制の多くは、賃貸人が住宅所有者よりも大幅に少ない収入を得る傾向があるにもかかわらず、住宅所有者が許可されているように生活空間を共有することによって賃貸人が余分なお金を稼ぐことを妨げている。

「住宅所有は、あなたの家を共有することに関しては、参入の障壁になるべきではない」と、Airbnbの北米ポリシーディレクターであるMike Signerは言った。「米国のホストの大多数は、生活費の上昇をカバーするためにスペースを共有しており、都市と提携して、賃貸人に同じことをする機会を与える賢明な短期賃貸政策を策定したいと考えている」と言う。

同社は、賃貸人に優しい短期賃貸政策を可決するために、サンディエゴ、ローリー、ノースカロライナ州、オクラホマ州タルサなどの都市の取り組みを強調した。今月、バージニア州は、不動産所有者に短期賃貸許可を発行する地域が、不動産所有者の許可を得て、テナントに同じ許可を発行しなければならないことを要求する州全体の法律を採択した。

不動産所有者の許可の問題は、Airbnbが賃貸人に物事をより簡単にするように地方自治体に働きかけることができるかもしれないが、家主が依然として潜在的な障害となっていることを強調している。

PhocuswrightのシニアリサーチアナリストMadeline Listは、新しい発表は、空き部屋を借りることがより一般的であった頃のAirbnbが知られていた「より経済的でコミュニティに優しい滞在」を呼び起こすものだと述べた。

「しかし、それがカバーしていないのは、テナントからの短期賃貸や裁定取引（arbitragearbitrage）を禁止するリース条項を含む家主である」とListは言いました。「多くの人が、家主が承認しないゲストが頻繁にいるとことに対する“いざこざ”や責任の問題を望んでいないため、家主の反発は、この分野で大きな要因となっている」

この発表の一環として、Airbnbはまた、賃借人が立ち退きを避けるための財政援助を提供する非営利団体であるFlagstone Initiativeに10万ドルを寄付していると述べた。

「何百万人もの賃借人が、給料まで何とか凌いで生きており、やりくりの助けを必要としている」とFlagstone InitiativeのCEO、Shin Inoueは述べた。「Airbnbの寄付は、財務の安定性を向上させ、自宅に留めておくための創造的な上流のソリューションを提供するのに役立つ」と言う。

(4/16 https://www.phocuswire.com/Airbnb-calls-for-short-term-rental-policies-for-renters?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=7798E1381467C7B )

 

9. Google、サステナブル旅行へ よりスポットライト

Googleは、旅行者が移動するためのより持続可能な方法を見つけるのを助けるために、MapsとSearchで新しく拡張された機能を立ち上げた。ドライブ経路と一緒に歩行ルートを表示し、空の旅に代わるよりクリーンな鉄道を提供し、電気自動車の充電ステーションに最も便利な場所を特定する。

アムステルダム、バルセロナ、ロンドン、パリ、ローマなどの歩きやすい都市で今後数週間で利用可能になるのは、ユーザーが要求するドライブルートと一緒に公共交通機関や歩行オプションを表示するマップの新機能だ。

Googleはまた、ユーザーが長距離列車のルートに関する情報を見つけるのに役立つ検索機能を拡大し、バスのサポートも追加している。ユーザーが必要なルートを検索した後、結果ページでスケジュールとチケットの価格、および予約を完了するためのリンクを確認できる。この機能は、38カ国の列車と15カ国の長距離バス路線で利用可能になった。

列車のルートの提案は、ユーザーが検索でフライトを探すときにも表示され、今後数ヶ月でGoogleフライトを使用するときに表示され、旅行者がより持続可能なオプションを特定しやすくなる。

電気自動車の所有者が充電ステーションに関する情報にアクセスできるように、Googleは、EV充電器の場所に関する特定の情報を提供したり、ロードトリップの充電停止の計画を支援するマップと検索の新機能を展開したりしている。

Googleは、今後数ヶ月にわたって展開されるマップの人工知能ベースのサマリーには、たとえば、充電器が駐車場のどの階にあるかなどの詳細が含まれ、毎日サイトに投稿される何百万ものレビューで共有される情報に基づいていると述べた。その他の機能は、ロードトリップや宿泊に最も便利な充電器を特定するのに役立つ。

(4/17 https://www.phocuswire.com/Google-spotlights-more-sustainable-ways-to-travel?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=7798E1381467C7B )

 

10. テックは完璧旅行を間近に実現するか？

Steve Singhは10年以上にわたり、出張における完璧な旅行（Perfect Trip）の概念を熟考してきた。2014年にSAPに83億ドルで売却したConcurの共同創設者兼元CEOは、旅行者のデータが単一のリポジトリから引き出され、スムーズで参加した旅を確実にするために、すべての旅行サプライヤー間で共有できる旅行がこれまで以上に可能になったと考えている。Singhは、パズルのピースが所定の位置に落ちていると述べた。それが、投資家のグループと一緒に、今月初めにDirect Travelを買収することを選んだ理由である。

「推進力は2つあると思う。1つ目は、テクノロジー業界で起こっている大きな変革だ」とSinghは言った。「私たちはオンプレミスソフトウェアの時代に始まり、当時、ソフトウェアはすべて内部的に構築され、閉鎖的な環境で、深く統合されていたが、どれもが何にも最高の品種ではなかった。その後、SAAS(サービスとしてのソフトウェア)が登場し、オンプレミスの世界よりも多くを統合できるという事実に加えて、本当の利点は、リスクが顧客とベンダーの間でもう少し共有されたことである。

スタートアップ投資

SAASの開始は、クラウドネイティブアーキテクチャへの移行とともに、3つの大きな変化につながった、とSinghは付け加えた。

「1つ目は、純粋な消費モデルのアプローチに移行することで、経済関係のリスク全体がベンダーに帰属するようになったことである。AWS（Amazon Web Services）や、Snowflakeやさらに多くの企業で見ているのは、大きな変化だと思う。それは純粋に消費モデルである。

2番目のシフトは、正しく行われれば、これらは完全にオープンなアーキテクチャになる。つまり、独立系ソフトウェア開発者として、クラウド・ネイティブ・アーキテクチャの他のソリューションの価値を高めたいと思えば、それが可能になるということだ」と言う。

これは、Spotnana、Troop、Centerを含む旅行スタートアップへのSinghの投資が、独立して、またはMadrona Venture Groupを通じて旅行関連企業に投資tしているのはこのためだ。。Direct Travelは現在、Spotnanaのテクノロジースタック、Centerの経費管理ソリューション、Troopの会議とグループ旅行計画プラットフォームを統合している。

Singhによると、3番目の変化は人工知能である。

「これは、人工知能を本当に可能にした技術プラットフォームの最初のシフトである。機械学習があり、私たちは何年もそれを革新してきた。コンポーネント化されたオープンアーキテクチャも、実際にAIをスタックの各レイヤーに統合できるコンポーネント化されたマイクロサービスアーキテクチャも、AIスタックの各レイヤーに実際に統合することができる。過去には不可能だったソリューションを可能にするAIでできることがたくさんある」と言う。

SAASとクラウドネイティブアーキテクチャは新しいプレーヤーを助けたが、AIは“レガシープレーヤーを含むすべての人に平等な機会”を意味する、とSinghは述べた。

「むしろ、データの上にあぐらをかいているレガシー・プレーヤーの方が有利かもしれない。考えてみてください：Direct Travelは数十億ドル、数百億の旅行データを保有している。だから、彼らがAIでできることは魅力的で、私たちの行動を学習し、アプリケーションではなく、会話を通じて自然な言葉で私たちと対話する方法を学習する」と主張する。

そして、データ、しかしより具体的には、異なるソースからのデータをより簡単に統合する能力は、Singhが今、完璧な旅行を進める時であり、Direct Travelを取得するという彼の決定であると感じた理由の2番目の要素である。

「クラウドネイティブとオープンアーキテクチャが離陸し始めたとき、私たちは旅行業界の巨大な塊を再発明している技術に投資し始めた。これらのツールについて本当に興味深いのは、完全にオープンなアーキテクチャであり、一緒に統合できることである。最終的な結果は、一元化されたデータ、オンライン予約サービス、経費管理、会議・団体旅行計画機能を備えた単一プラットフォームが、定評ある旅行管理会社（TMC）のサービスと経験に支えられているはずだ。

私たちの見解は、現代のTMCがこれを受け入れるのであれば、この分野で素晴らしいTMCを買収し、この新しいスタックの上に成長させ、市場の他のTMCと比較して差別化することで、実際にその変化を加速できると考えている」と語る。

技術の優先事項

企業旅行の風景の多くが同様の線に沿って考えていることは明らかである。CWTを買収するAmerican Express Global Business Travelの計画に関する詳細の多くは、同じ方向 ―  技術と人々を組み合わせることで、より良い旅行者の予約と旅行中の体験 ― を目指している。

ビジネス旅行技術投資の傾向を強調したAmadeusの最近の調査では、2024年の技術投資の増加に関する主な目標として、ユーザーエクスペリエンスの改善（65%）、イノベーション（59%）、収益の増加（55%）、マージンの改善（51%）が明らかになった。回答者は、収益を最大化し、旅行者が持続可能な選択をするのを支援するためのビジネスモデルの多様化に関する懸念とともに、完全なエンドツーエンド旅行を提供することを、直面する主要な技術的課題の1つと捉えている。そして、彼らが来年最も重要なものとして挙げた技術は、機械学習（42%）、データ分析（41%）、ジェネレータティブAI（40%）だ。

新しい技術の統合により、Direct Travelが他社の先を行くことができるかどうかを評価するのは難しい。Singhによると、この会社は3億ドル以上の事業規模であり、収益性が高く、年間約10%で成長している。しかし、新しい所有者と構造の下で、それはより大きな速度で成長し、「市場の公正なシェアよりも勝つ」可能性がある。

話そう Let’s talk

航空、ホテル、地上輸送のすべての個々の要素が、予約から旅行中、さらにはスケジュール混乱時でさえも、統合された完璧な旅行を実現するためのさらなるピースのひとつが、会話型インターフェースだ。Singhは、旅行者がアプリケーションに話しかけ、技術がバックグラウンドで作業を行うことができるようにするために、SpotnanaとCenterの上に載る技術を提供する会社にすでに投資が行われていると述べた。「あなたができることの1つは、あなたが望むことを話して、『ねえ、私はボストンへの旅行を予約したいが、夕食の2時間前に到着する必要がある』と言うことができるようにする。人工知能は、私のカレンダーを見て、そのディナーミーティングが何時であるかを知り、私がそこに到着する必要がある時間を知り、Spotnanaと統合して、時間通りにそこに着く適切な旅行を予約し、空港からレストランまたはホテルへの車のサービスを予約して私を降ろし、チェックインさせてくれる。つまり、旅行サービスの会話型インターフェースが登場し、旅行サービスの使い易さが加速する」と言う。

GBTAの数字によれば、今年、出張がパンデミック前の支出1.4兆ドルを超え、2027年までに1.8兆ドルに増加することが予想されており、クラウドやAIなどの技術の進歩で、完璧な旅行への行進に何が課題となるのだろうか？

「課題は、変革期にすべての業界で見られるのと同じである」とSinghは言った。「レガシープレーヤーは、ビジネスモデルに破壊的であるため、常に変化に抵抗するだろう。それ以外は、課題は同じです。私たちが常に抱えている課題は、今日よりも明日を良くするために、立ち上がって、仕事をし、実行することだ」と言う。

(4/17 https://www.phocuswire.com/direct-travel-steve-singh-perfect-trip?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=7798E1381467C7B )

 

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